私たちが日常的によく経験する頭痛は、「片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛」の3種類があるという話を、前回までしてきました。

 

と言いましても、群発頭痛については非常にまれな疾患ですから、実質的には「片頭痛」と「緊張型頭痛」がほとんどであると言えます。

 

今回は、今まで紹介してきたこれら3種類の頭痛について、まとめの意味合いも込めて特集したいと思います。

 

これら3種類の頭痛は、基本的に生命に関わるような頭痛ではありませんが、場合によってはその痛みの辛さによって、精神状態に異変をきたすような場合があります。

 

頭痛は私たちの日常生活に大きな影を落とす疾患なのです。そんな頭痛に負けてしまわないように、もう一度しっかりと治し方や対策を学んでおきましょう。

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片頭痛の治し方

詳細は「片頭痛に効く薬は!?鋭い痛みにサヨナラ!」をご覧ください。

 

片頭痛は、3種類の頭痛の中で2番目に痛みが強い疾患で、「ズキズキやガンガン」といった疼くような強い痛みを起こすのが特徴です。

 

また吐き気や感覚過敏を伴う事も多く、中には寝込んでしまう方もおられるぐらいの痛みを起こす事もあります。

 

病態としては「血管が開いて血流が良くなり過ぎている状態」で、血管内の圧力が高まるために、脈打つような強い痛みが現れるのです。

 

雨天時や低気圧時など、副交感神経が異常興奮しやすい日などに発症する傾向が強いです。治し方としては

 

「頭を冷やして安静にする」

 

ことが大事です。温めたりマッサージをし過ぎてはいけません。厳密に言えばダメという事でもないのですが、血流を良くするとたいていは症状が悪化して逆効果です。

 

また、片頭痛は鎮痛剤の助けが必要な場合も多いです。鎮痛剤は、痛みが加速してから服用してもあまり効きませんので、痛みが出たら素早く服用する事が大事です。

 

なお、リンク記事でも紹介している片頭痛専用の鎮痛薬「トリプタン製剤」ならば、ある程度痛みが酷くなってからの使用でも有効です。

 

ただし、脳神経外科医の診断と処方が必要ですから、片頭痛に該当される方は早めに受診して処方してもらうようにしましょう。

緊張型頭痛の治し方

詳細は「緊張型頭痛に効く薬は!?重い鈍痛にサヨナラ!」をご覧ください。

 

緊張型頭痛は、3種類の頭痛の中では最も痛みが弱い疾患です。

 

と言っても、強いコリ感や締め付けるような鈍痛が生じて非常に不快な頭痛でありますから、やはり日常生活に支障をきたす事には違いありません。

 

病態としては「筋肉が緊張して硬くなり血流が悪くなっている状態」です。

 

冬い日や休みの日などに発症しやすい傾向にあります。また、ストレスにより交感神経が過剰に興奮して発症するケースも多いです。治し方としては

 

「温めて活動的にする」

 

ことです。温めたりマッサージを行って血流を促すと良いでしょう。筋肉が硬くて血流が悪い訳ですから、それを解消するような方向に持って行く事が大事です。

 

緊張型頭痛は鎮痛剤が必要になるケースはあまり多くないですが、集中力が妨げられるような不快な頭痛ですから、どうしても辛い方は脳神経外科医に相談しましょう。

 

なお薬の選定についてですが、緊張型頭痛には通常の鎮痛剤はあまり効果がありません。

 

「CMCP」など、筋弛緩剤や精神の緊張をほぐすような成分が入っている薬が有効ですので、その点を考慮しておきましょう。

群発頭痛の治し方

詳細は「群発頭痛の原因と対処法は!?最強の頭痛!!」をご覧ください。

 

群発頭痛は、3種類の頭痛の中で最強の痛みを起こす疾患です。と言うより、あらゆる病気の中でもトップにランクされると言っても過言ではないほど辛い痛みです。

 

群発頭痛はほとんどが男性に見られ、特に20~40代の方に散見されます。約1000人に1人ぐらいの割合で発症するという稀な疾患です。

 

群発頭痛の原因はよく分かっていませんが、自律神経の乱れによる内頚動脈の炎症や、脳神経や血管系の奇形などが原因ではないかとも言われています。

 

病態としては「片側の目がえぐられるような猛烈な痛み」が主体で、痛みは発作的に起こり、数時間継続するパターンが多いです。

 

一旦出始めるとその後しばらくは発作が続きますが、1~3ヶ月するとぴたりと止んでしまいます。そして、1~3年経過してからまた発作が始まるといった事を繰り返します。

 

原因はまだよく分かっていませんが、群発頭痛を誘引する引き金はわりとはっきりしており

 

「アルコールの摂取と喫煙」

 

が群発頭痛の引き金になる事が分かっています。

 

男性ではこれらの嗜好品が好きな方が多いですが、そもそもこの2点は体に良いものではありませんから、ぜひとも止めるように努力しましょう。治し方としては

 

「リハビリやマッサージ等はほとんど無効ですので、特殊な鎮痛剤や酸素吸入治療」

 

が主体となります。予防薬によって出来るだけ群発頭痛が起こらないように気をつけ、そして、ちょっとでも兆候が表れたならただちに鎮痛剤を服用します。

 

それでも痛みが強いならば、「専用の薬を自分で皮下に注射する」という手順となります。また「酸素吸入」も有効ですから、酸素ボンベをレンタル携帯しておくと良いでしょう。

 

群発頭痛は非常にまれな疾患であり、大変対処が難しい頭痛です。アルコールとタバコは完全に止めたうえで、脳神経外科医などと緊密に連携してゆく必要があるでしょう。

それぞれの頭痛に効くツボ

これら3大頭痛には「ツボ治療」が奏功するケースも少なくありません。

 

群発頭痛に関してはツボ治療だけでの対応は難しいですが、片頭痛や緊張型頭痛ではツボ治療だけで治る事もありますので、ぜひ覚えてみましょう。

緊張型頭痛のツボ

商陽」 別名:H6

 

至陰」 別名:F4

片頭痛のツボ

関衝」 別名:H5

 

竅陰」 別名:F5

群発頭痛のツボ

商陽」 別名:H6

 

至陰」 別名:F4

 

関衝」 別名:H5

 

竅陰」 別名:F5

 

これらのツボは「井穴(せいけつ)」とも呼ばれ、知る人ぞ知る特効穴です。詳しくは「井穴刺絡!万病に効くツボ治療決定版!?」をご覧ください。

 

以上。頭痛の治し方のまとめをお送りしました。

 

今回紹介した頭痛は生命に関わるようなものではありませんが、しかし日常生活に多大な悪影響を及ぼす疾患でもあります。

 

今回の記事を活かして上手に対処してもらいながら、お互いに頭痛に負けない快適な日々を送ってゆきたいものですね。

まとめ

*片頭痛は冷やして安静にする事。痛みが酷い方は、片頭痛専用薬を処方してもらおう。

*緊張型頭痛は温めて活動的にする事。痛みが酷い方は、筋弛緩剤や精神安定剤入りの薬を処方してもらおう。

*群発頭痛は医師による診断治療が必須。アルコールやタバコを制限して予防に徹する事と、痛みが出たら極めて迅速に対処する事。

*片頭痛と緊張型頭痛は自分でもツボ治療が可能。群発頭痛は日頃から予防を兼ねてツボ治療を行おう。

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