冬が本格的に始まりましたね。

 

乾いた風が身に沁みるこの頃ですが、ここ最近、女性患者さんからのある悩み相談が増えています。

 

「乾燥肌」

 

です。特に顔と手足の乾燥が気になる方が多い様で、「かゆみ」や「粉吹き肌」で皆さま悩んでおられますね。

 

そこで今回は、乾燥肌をどのように改善してゆけば良いのか検討してみましょう。

 

今日は、「乾燥肌」についての話をします。

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乾燥肌

「乾燥肌」を一言で表現するならば、「皮膚のバリアが壊れている」状態と言えるでしょう。

 

ご存じのように、「皮膚」は外部からの刺激に対するバリア機能の役目を担っています。

 

その皮膚の表面には「角層細胞」というものがあるのですが、乾燥肌の方では、この角層細胞の形や配列などが不均衡になると言われています。

 

その結果、角層細胞の働きが鈍化し、外的刺激に敏感になって「かゆみ」が発生します。

 

また、角層の再生が上手くゆかずにどんどん皮膚の柔軟性が失われてゆく事から「粉吹き」も発生します。

 

そこで、何とか乾燥肌を改善しようと様々なクリームやローションを試してみるのですが、なかなか上手く改善が出来ないという方も多いのが現実です。

 

その理由を知る為に、次項で皮膚バリアの再生メカニズムについて説明しましょう。

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乾燥肌が治らない原因

皮膚の構造は、「表皮・真皮・皮下組織」の順で深くなってゆきますが、このうち表皮におけるバリアの再生メカニズムを理解する事が大事です。

 

表皮は層構造となっており、「角層・顆粒層・有棘層・基底層」の順に深くなります。

 

皮膚は正常であっても常に新陳代謝を繰り返しており、バリア機能が古くなってくると、新しいバリア機能の再生の為、基底層から修復細胞が送られてくるようになっています。

 

ただ、問題はそのスピードなのです。

 

健康な皮膚バリア状態での再生は、基底層で十分に成熟された細胞が送られてくるので問題はないのですが、乾燥肌で皮膚バリアが壊れている状態では、どんどん再生の受注が基底層へ来る事になります。

 

従いまして、当然生産が追い付きませんから、結果的に未熟な細胞が送られてゆく事態となります。

 

その結果、皮膚バリア機能は不完全な状態という事になりますから、またすぐに壊れてしまうのです。

 

すると、基底層へ矢のような催促がくるので、また先ほど同様に未熟な細胞が送り込まれる、といった悪循環を繰り返してしまうのです。

 

これが、なかなか乾燥肌が治らない原因なのです。

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乾燥肌を治すには

乾燥肌を治すには、「保湿」と「修復」に着目する必要があります。

 

一般的に、市販の製品などにおける保湿成分の代表と言えば、「尿素」や「ワセリン」ですね。

 

尿素は角層の保湿、ワセリンは皮膚表面の保湿作用を発揮しますが、いずれも表層のみに効果が限定されます。また、修復効果までは期待できないとも言われています。

 

よって、尿素配合の保湿剤やワセリンなどを使用しても、なかなか改善できないという方が出てくる訳ですね。

 

そこで、

 

「ヘパリン類似物質」

 

の登場です。

 

ヘパリン類似物質は、角層の奥深くに浸透して保湿すると共に、角層の修復作用も持っていますので、結果的にバリア機能が回復しやすくなります。

 

バリア機能が回復すれば、上記で述べたように乾燥肌が改善されやすい環境が整いますので、まさに乾燥肌に打ってつけなのです。

 

皮膚科を受診すれば、ヘパリン類似物質配合の軟膏を処方してもらえますので、症状が酷くて気になる方は、1度皮膚科を受診される事をおすすめします。

 

また、時間が無いので市販薬で何とか改善したいという方は、「ヘパリン類似物質」配合のローションを選択されると良いでしょう。

 

【第2類医薬品】HPローション 50mL

なお、「クリーム」系はかえって乾燥を助長する、と主張する皮膚科医もおられますから、市販品で選ぶなら「ローション」系の方が無難かと思います。

 

以上。今日は乾燥肌の話でした。

 

肌のコンディション一つで体調も気分も変わると言うもの。これから益々乾燥が強くなってゆきますが、保湿と修復を念頭に、しっかりとスキンケアに励んでゆきましょう。

まとめ

*乾燥肌は、皮膚のバリア機能が壊れている状態。

*生産が追い付かずに未熟な細胞ばかりが送られてくるので、なかなか乾燥肌が治らない。

*尿素やワセリンは保湿機能は有するが、その効果は表面に限定され、修復機能も期待薄。

*ヘパリン類似物質は、保湿と修復を兼ね備えた乾燥肌治療の助っ人。

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