子どもの頃に散々悩まされた

 

「しもやけ」

 

ですが、あなたも経験された事があるのではないでしょうか。

 

手足の指先が赤紫に腫れ上がり、何とも痛がゆい不快な症状ですが、実はこのしもやけ、子どもだけじゃなく大人になっても罹患する場合があります。

 

主に成人女性に多く、当院の患者さんでも一定数の割合で散見されます。

 

そんなしもやけですが、一体どんな原因で発症するのでしょうか。そして、どうすれば早期に改善できるのでしょうか。

 

今回はそのあたりに迫ってみましょう。

 

今日は、「しもやけ」の話です。

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しもやけ

「しもやけ」は、末梢血管の循環障害が原因で発症します。つまり、「血行が悪い」という事ですね。

 

もう少し詳しく説明すると、血管には「動脈」と「静脈」がありますが、動脈での循環障害を「充血」と呼び、静脈での循環障害を「うっ血」と呼びます。

 

しもやけは「うっ血」が原因ですから、厳密には「静脈の血行が悪い状態」であると言えますね。

 

人体は寒冷時において、熱が体外へ出てゆかないように血管が収縮します。血管を縮ませて熱が逃げるのを防ぐのですね。

 

ただ、縮んだままでは当然血流が悪いままになりますから、通常はそのあたりの加減を上手く調節する機能が働いています。

 

ところが、そのような機能が上手く働かない体質の方においては、静脈の循環障害がいつまでも改善されない為に、終には「しもやけ」の状態にまで移行してしまうのです。

 

これは主に、「アレルギー体質」の方に多く見られます。「花粉症・鼻炎・ぜんそく・アトピー」などのアレルギーを持っている方たちですね。

 

その事から、実はしもやけとは「皮膚のアレルギー現象」なのではないかという意見もあります。

 

事実、アレルギーのツボ治療などを行うと早期に改善してゆく方が多いので、私は「しもやけ=アレルギー説」も充分考えられるのではないかと感じています。

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しもやけの原因と治療

上記で述べたように、しもやけの原因は静脈の循環障害であり、またアレルギーという側面も持っています。

 

という事は、「自律神経」の乱れが根本原因として考えられます。

 

特に、「副交感神経」の異常興奮はアレルギーと密接に関連しますので、副交感神経の異常興奮を改善してゆく事が、治療上とても大事な視点となりますね。

 

この副交感神経の改善については、「ツボ治療」が大きな効果を発揮してくれます。

 

ただし、アレルギー症状との付き合いが長い方などは、慢性的に副交感神経が異常興奮しやすい体質ですから、かなり根気強い治療が必要です。

 

では、以下に基本的な治療法やツボ治療を紹介してゆきます。

 

基本的にしもやけの治療は、まず「皮膚科」を受診する事になります。

 

皮膚科では主に、血行を良くするビタミン薬や漢方薬など、アレルギー反応を抑える「抗ヒスタミン剤」入りの軟膏や、皮膚バリアの再生を促す「ヘパリン類似物質」入りの軟膏などが処方されます。

 

ただし、この方法だけでは結構時間がかかってしまう方も多いので、これに併用する形でアレルギーのツボ治療を取り入れると早期の改善が期待できます。

 

アレルギーの治療には「ツボ治療」を取り入れましょう。

 

「関衝 別名:H5」

「竅陰 別名:F5」

 

以上がアレルギーの特効穴です。詳しくは、「井穴刺絡!万病に効くツボ治療決定版!?」をご覧ください。

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しもやけの予防法

しもやけは、皮膚科の治療とアレルギーのツボ治療で早期の改善が期待できます。

 

しかしながら、非常に不快な症状ですから、出来るならかからないに越したことはありませんね。そこで以下に、予防の対策を挙げておきますので参考にしてみてください。

 

<防寒対策>

末梢血管、特に足の血管は極端な温度変化に弱いので、出来るだけ強い寒冷に晒されないようにしましょう。

 

寒冷時の外出や気温が低い場所に長時間滞在するような場合には、靴下を2枚履きしたり足用のカイロを使用するなどして、極端に足の温度が下がらないように気をつけたいです。

 

ちなみに靴下の2枚履きは、「1枚目を5本指用2枚目に通常の靴下」と履くと、良い結果につながる方が多いですね。

 

また、就寝時は「湯たんぽ」で足の冷えを防ぎましょう。

 

ただし、既にしもやけが出来ている状態ではかえってかゆみが強くなりますので、あくまで予防として普段から実践しておく事をおすすめします。

 

<筋力をつける>

しもやけは静脈の循環障害ですが、静脈というのは「筋肉のポンプ作用」で血液を押し流す性質があります。

 

つまり、適度に「筋肉の量や強さ」がないと、ポンプ作用が働かずにしもやけが起こりやすいのです。実際しもやけの方の足を診ていると、特に「ふくらはぎ」や「足底部」の筋力が弱い傾向にあります。

 

なので、ふくらはぎと足底部の筋力をつけてゆきましょう。

 

ふくらはぎの筋力強化は「つま先立ち」運動が良いです。この動画を見本に頑張ってみましょう。同じやり方できつければ、テーブルなどに手をついて上半身の負荷を逃がして行えば楽です。

 

足底部の筋力強化は「タオルたぐり寄せ運動」が良いです。面倒くさい運動ですが、効果は確かにありますよ。

 

ぜひ実践してゆきましょうね。

 

ただしこれらの運動も、しもやけが酷くなってしまった状態で行うのは大変です。

 

ですから、普段から習慣として取り組んでおく事が大事です。下半身の運動は代謝UPにも良いので一石二鳥です。

 

以上。しもやけの話でした。しもやけなんて子どもの疾患だと考えがちですが、意外に成人してからも多く見られる疾患です。

 

特に女性で、冷え性の方、アレルギー体質の方、筋力に自信がない方などは、ある日突然発症する事がありますから、これからの寒い時期は注意しておいてくださいね。

まとめ

*しもやけは静脈のうっ血、つまり血行障害が原因。

*アレルギー体質の方に多い事から、アレルギーとの関連も考えられる。

*副交感神経の異常興奮を抑える事で、早期の改善が期待できる。

*防寒対策と筋力強化で、しもやけの予防に取り組もう。

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