冬は肌のトラブルが多いですね。

 

女性の方、特に主婦の方や水を扱う仕事の方では、肌トラブルの悩みが多くなる時期です。

 

今回は、その中でも1~2位を争うような悩みとして、

 

「手湿疹(手荒れ)」

 

の紹介をしたいと思います。

 

程度の大小はあれど、手の湿疹を経験したことがない女性の方はおそらくいないのではないか、というぐらいに皆さま手荒れに悩まされていますね。

 

今日は、そんな「手湿疹」の話です。

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手湿疹(手荒れ)の原因

「手湿疹」とは、手の指先を中心に「皮膚が硬くなる・ひび割れる・皮がむける・赤くただれる・水泡ができる」などの、痛みやかゆみ症状などが発現する事を指します。

 

手湿疹の原因はいくつか考えられるのですが、まず考えられる原因として、

 

「皮脂の減少」

 

があります。

 

皮脂は、外部の刺激から皮膚を保護する膜を形成しているのですが、「水仕事・年齢・外気の乾燥」などの要因によりその膜が薄くなってくると、外部の刺激に対して保護が効かなくなります。次に、

 

「皮膚バリアの破壊」

 

もあります。乾燥肌の記事「乾燥肌でかゆみがひどい原因と対処法」でも書きましたが、皮膚の表層には「角層」という皮膚バリアの役目を果たす細胞群があります。

 

この角層は、乾燥がひどくなると働きや再生が上手くゆかなくなりますので、その結果バリア機能が壊れてしまい、外部の刺激に対して弱くなってしまいます。

 

そしてこれも非常に重要な要素なのですが、

 

「アレルギー体質」

 

です。同じ環境であっても手湿疹になる人とならない人がいますが、その違いは「アレルギー」などの体質的な問題にあると考えられています。もともと「傷が治りにくい方」や「傷がジュクジュクなりやすい方」などは注意が必要ですね。

 

「皮脂の減少・皮膚バリアの破壊・アレルギー体質」。

 

これらの要素に環境要因が加わる事で皮膚が異常反応を起こし、手湿疹が発症することになります。

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手湿疹の治療

一般的には市販の薬などで対応される方が多いように感じますが、やはり一度は「皮膚科」を受診される事をおすすめします。

 

湿疹にもいろんなパターンや重症度がありますので、素人考えで安易な自己治療を行うのはあまりおすすめできません。

 

皮膚科では「外用薬(塗り薬)」による治療が基本となります。とりあえずは

 

「保湿剤」

 

による治療が原則となるでしょう。「ワセリン・尿素・へパリン類似物質」などの軟膏やクリームが処方されます。

 

ただこれらの保湿剤は、治療以上に再発予防や修復促進などの効果を期待して使用しますから、かなりこまめに使用する(1日5~6回程度)事になるので、かなり大変だろうとは思います。

 

まあ、そこは何とか頑張って実践しましょうね。

 

また程度にもよるのですが、

 

「ステロイド」

 

の塗り薬も処方される事が多いでしょう。

 

ステロイドと聞くと、それだけで拒否反応を示す方も居られますが、実際皮膚のトラブルをステロイド無しで治療してゆく事は、けっこう大変な場合が多いです。

 

それに、内服ステロイドなら確かに使い方によっては副作用が強いのですが、外用ステロイドにおいては、そこまで心配する必要はありません。

 

ガイドラインもしっかり整備されていますので、あまり神経質にならない方が良いですね。

 

詳しくは、「アトピー性皮膚炎はステロイドを使用すべきじゃないのか!?」の記事も参考にされてみてください。

 

ステロイドは治療に重きを置いた薬ですから、初期のうちにしっかりと使用して治療を行い、その後は保湿剤で症状をコントロールしてゆくというやり方が理想ではないかと考えています。

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手湿疹の予防や悪化防止

手湿疹を予防、または悪化防止してゆく為には、日常生活でのこまめなケアが大事になります。以下、気を付けて頂きたい項目を列記してゆきます。

 

<水に触れる事を最小限に>

水を使用した後というのは、乾かす過程で一気に乾燥が強くなります。唇の乾燥が気になって舌で舐めたら、余計にその後が乾燥したという経験がありませんか。

 

あれと同じなんですね。なので、できるだけ水仕事などは控えたいところです。

 

また水ではなく「お湯」の場合、油脂分が流れて余計に乾燥が強くなります。どうしても水仕事をしなければならない場合は、せめてお湯の使用はごく短時間で済ませるようにしましょう。

 

ただ、現実にはまったく水を扱わないという事は不可能に近いですから、水に触れた後などは速やかに保湿剤を塗り込むケアが肝心です。

 

その場合ですが、完全に水気を取って保湿剤を塗り込むのではなく、少し皮膚が水に濡れている状態で保湿剤を塗り込むことがコツです。ぜひ覚えておいてください。

 

<日中は保湿剤を中心に>

日中は、どうしても家事や仕事等で水を扱わざるを得ない場面が多いと思います。

 

よってステロイドを塗ってもなかなか効果が持続しにくいので、保湿剤をメインにするべきでしょう。保湿剤で乾燥を防ぐ事を念頭に、こまめに塗り込んで予防や悪化防止に努めましょう。

 

保湿剤は、皮膚の表面保護という見地から、また頻回に使用する事を考慮すれば、もっとも使いやすいのは「ワセリン」です。

 

薬局に行くと「白色ワセリン」が販売されていますので、皮膚科に行く時間が無い方は検討してみてください。

 

<夜間はステロイドを中心に>

就寝時は、治療に専念できる時間をある程度確保できますね。

 

よって、発症前ならば保湿剤によるケアでも充分なのですが、既に手湿疹が出来ている方は、ステロイドをしっかり塗って患部を治療する時間に当てましょう。

 

中途半端に加減してはいけませんよ。使うべき時にはしっかりと正しく使う事がステロイド治療の肝なのです。

 

なお、寝ている間に薬が取れないように、出来るだけ手袋をして寝ると良いですね。

 

その際の手袋ですが、「綿製」を使用するのが望ましいでしょう。

 

ゴム製や化繊製品等は体質によっては合わない方も多く、あまり皮膚に良くない場合も多いので、綿製が最も無難だと思います。

 

以上。手湿疹の話でした。

 

手湿疹は慢性化しやすく、治ったと思ってもまたぶり返す事が多々あります。特に冬の間は何度も繰り返すことがあるので、常に注意を払いながら日頃からケアしておく事が大切ですね。

まとめ

*主婦や水仕事に従事する方などは、手湿疹(手荒れ)を発症しやすい。

*皮脂の減少、皮膚バリアの破壊、アレルギー体質などが原因となる。

*日中の保湿剤治療、夜間のステロイド治療が効果を発揮しやすい。

*繰り返して慢性化しやすいので、常時ケアを怠らないこと。

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