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朝起きた際、腰や背中が硬くなっていて辛かったという体験は誰でも一度は経験があると思います。

 

ところが、ある日突然に腰や背中に衝撃を感じ、まったく腰を曲げたり伸ばしたりできなくなる

 

「ぎっくり腰」

 

については、体験した方でないとその苦しみは分かりませんね。当院でも非常に訴えが多い疾患の1つです。

 

今回は、そんな「ぎっくり腰」についての話をします。

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ぎっくり

腰痛は「二足歩行」を獲得した人類の宿命とも言われています。そんな腰痛症の種類は実にたくさんあるのですが、中でも最も私たちに身近な疾患が

 

「ぎっくり腰」

 

だと言えるでしょう。このぎっくり腰の原因と言えば、一般的には「骨盤のずれにある」とよく言われがちなのですが、実はそうではなくて

 

「筋肉の収縮」

 

にこそ真の原因があるのです。要は、筋肉が縮んで硬くなってしまい元に戻らない状態ですね。

 

腰には、「大腰筋・腰方形筋・大殿筋・中殿筋」などの主要な筋肉が存在しますが、それらの筋肉が急激に縮んで硬くなってしまった状態がぎっくり腰なのです。

 

ゆえに、縮んでしまった筋肉を伸ばそうとする姿勢をとると、無理に筋肉が引き伸ばされて痛みが発生するわけです。

ぎっくり腰の症状

ぎっくり腰の症状は重症度によっても違いはありますが、まず共通する症状として

 

「運動障害と痛み」

 

があります。「腰が曲がらない・伸ばせない・ひねれない」などの症状があり、当然そこに強い痛みも伴います。また、より重症のぎっくり腰だと

 

「脚のしびれ感やお腹の痛み」

 

などを訴える方もおられます。脚の神経は腰から下りてゆきますし、内臓と筋肉は自律神経でつながっているので、腰とお腹は互いに感覚が共鳴し合うのです。

 

また咳やくしゃみで鋭い痛みが走ったり、中腰姿勢がとれずに日常生活に支障をきたしたりと、他にもいろいろと厄介な症状が起こってきます。

ぎっくり腰の初期は冷やす事が重要

ぎっくり腰になった際に皆さんがよく迷われるのが

 

「温めた方が良いのか冷やした方が良いのか」

 

という点ですね。この質問は、私の治療院でもかなり多く聞かれる質問なんですよ。でその答えなんですが、まずは「ぎっくり腰の炎症を最小限で止める」為に

 

「患部を冷やす」

 

事が重要です。温めるのではなく、冷やして炎症を最小限に止める処置がもっとも大切なのですよ。

 

手法としては、保冷剤等をタオルで包んで皮膚深部の感覚がキーンと麻痺してくるまで冷やします。そして、その後1時間ほど間隔を空けたらまた再度冷やします。

 

このサイクルを負傷当日は寝るまで何度か繰り返し、可能ならば次の日まで実行してください。この処置によってかなり炎症を抑える事が出来るので、回復が早まります。

 

ただし最近の研究では、冷やすよりも

 

「軽く温める方が良い」

 

という意見もあります。確かに固まった筋肉がほぐれるので一見良さそうなのですが、私自身の臨床経験ではあまり温めて良かった事はありません。

 

このあたりの見解にはまだ検討の余地がありそうですが、少なくとも「急激に発生した腰痛なら冷やし」、「徐々に発生した腰痛なら温めてみる」。

 

そのような感じで判断すれば、処置としてそう大きく間違える事にはならないでしょう。

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ぎっくり腰の治し方

初期にある程度患部を冷やしたら、その後は以下のような流れで回復を促して行きましょう。

固定

冷却の次に行うべき事として「患部を固定」しましょう。

 

腰痛に関しては様々なコルセットが販売されていますが、以下のような「ぎっくり腰用(急性期用)」のコルセットを選んでください。

 

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固定の期間はあまり長くてもかえって回復を遅らせますので、おおよそ「1週間」ほどを目安に固定すると良いでしょう。

患部以外をほぐす

また固定以外の治療法としては、「患部以外の部分をほぐす」事も有効です。

 

「患部ではなく患部以外」ですからね。患部を直接マッサージすると炎症が加速する危険性があるので、急性期に患部をマッサージするのは止めましょう。

 

どこをマッサージしたら良いかというと、「お腹・ふくらはぎ・肩」などがおすすめです。

 

これらの部分は一見腰とは関係ないようですが、実は腰につながる重要なツボなどがたくさん存在しますので、これらの場所を優しくほぐすのがおすすめです。

温める

そうして「1週間」ほど経つとだんだん強い痛みが引いてきますので、そこからは「患部を温めて」血流を良くしましょう。

 

またマッサージや体操なども取り入れながら、だんだんと通常の生活スタイルに戻してゆくように意識します。

ストレッチ

腰痛の回復を早める非常に効果の高いストレッチを紹介します。

 

まずは以下のストレッチです。「操体法」という有名な体操療法なのですが、私の治療院でもよく行うストレッチ法であり、とても効果が高いですよ。

 

 

力いっぱい行うとかえって腰が痛いので、決して強く行ってはいけませんよ。優しく力まずに行うのがコツです。

 

右足と左足を交互に伸ばしてみて「伸ばしやすい側」がどちらかを判定し、そちら側のストレッチを2~3回行ってみてください。

 

「痛い側」や「伸ばしにくい側」は行わなくて良いです。

 

どちらを伸ばしても痛いという場合にはかなり重症ですから、まずは強い痛みが落ち着くまでストレッチは行わず、ある程度動かせるようになってから取り組みましょう。

 

また以下のストレッチも良いです。こちらも決して力まずに、「てこの作用」のように手で交互に骨盤を揺らしましょう。

 

 

故意にお尻を浮かせたり脚を動かしてはいけません。あくまで手で揺らした結果、勝手にお尻や脚が揺れているという感覚で行いましょう。

 

以上。ぎっくり腰の話でした。

 

以上のような流れを意識して頂ければ、ぎっくり腰の対処はおおむね上手くいきますよ。

 

ただし日に日に症状が悪化するような場合や、下肢のしびれ感やお腹の痛みが強いような場合などは、早急に医師に相談してくださいね。

 

病院の選び方は以下を参考にされてください。

 

「腰の痛みは何科に行けばよい!?5つの選択肢から選ぼう!!」

まとめ

*ぎっくり腰は、骨盤のずれよりも筋肉の急激な収縮に原因がある。

*ぎっくり腰は、運動障害とそれに付随する痛みがとても辛い。

*ぎっくり腰が重症の場合には、腹痛や下肢のしびれなども引き起こす。

*ぎっくり腰の初期は、冷却・固定・患部以外のほぐしなどが重要。

*ツボは「F3とF4」が有効。動作痛が強い場合には「F1・F2・F5・F6」を追加。詳しくは「井穴刺絡!万病に効くツボ治療決定版!!」を参照。

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