近年、総合病院などにおいて東洋医学系の科目が設置され始めています。その結果、人気の高まりを見せているのが

 

「漢方薬」

 

ですね。いまや、長い歴史と自然の成分から構成される漢方薬は、私たちの生活に密接に関わっています。

 

今回は、その中で最も知名度が高く、かつ最もわれわれに身近な漢方薬である

 

「葛根湯(かっこんとう)」

 

について紹介します。葛根湯は漢方への入門として最も取り組みやすい漢方薬ですから、特に初心者の方は最後までご覧くださいね。

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葛根湯

「葛根湯」は最も有名な漢方薬で、主に「肩こりや風邪の初期症状」の改善目的で使用されています。

 

葛根湯は、「葛根・麻黄・桂皮・芍薬・甘草・大棗・生姜等」の生薬から構成され、全体の性質としては「体を温めながら症状を発散させて治す」働きを持っています。

 

葛根湯はその薬理上、「虚弱体質の方には向かない漢方薬」です。

葛根湯の効能

葛根湯の効能は肩こりや風邪の初期症状ですが、特に服用するのに適したタイミングは

 

「風邪のひきはじめでゾクゾク寒気がする」

 

ような時です。熱っぽい症状があって関節の節々が鈍く痛むような時には、非常に著効します。ただし、「発汗を伴っていない状態である事」が条件です。

 

「汗が出ている状態の時に服用してはいけません」

 

ので、その点はしっかりと気を付けておいてください。「風邪で微熱っぽいけど汗をかいていない」という状態で服用するのが一番理想的ですね。

 

また、風邪の初期症状と合わせてよく使用されているのが「肩こり」症状です。

 

葛根湯は、肩や首回りがこわばってどうしようもないような時にもかなり有効ですので、この点もぜひ覚えておきましょう。

 

その他にも、「緊張型頭痛・筋肉痛・じんましん」など、筋肉のこわばり症状や皮膚の疾患等でも効果を発揮する場合が多いですね。

 

葛根湯は、発汗作用によって体の熱や痛みを発散させる事で体調を改善へと導いてゆきます。

 

以下に、各成分ごとの効能を列記しておきますので参考にされてください。

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葛根(かっこん)

発汗・発散・冷却作用

麻黄(まおう)

発汗・発散・温熱作用

桂皮(けいひ)

発汗・発散・温熱作用

芍薬(しゃくやく)

気の道や血の道を補う作用

甘草(かんぞう)

気を補う作用

大棗(たいそう)

気を補う作用

生姜(しょうきょう)

発汗・発散・温熱作用

 

漢方薬というのは通常「顆粒タイプ」が主流ですが、葛根湯はもっとも有名な漢方薬なので、「顆粒」タイプと「液体」タイプが普及しています。

 

選び方としては、緊急性が高くない場合は「顆粒タイプ」を、緊急ですぐにでも症状を改善させたい場合には「液体タイプ」を選択すると良いでしょう。

葛根湯服用時の注意点

全体の注意点として葛根湯は発汗作用が強いですから、「汗かき体質の方」や「発汗を伴っている風邪の時」などは、原則使用は控えた方が良いでしょう。

 

また、体力が通常程度ある方に向いた漢方薬ですから、「極度の虚弱体質の方」や「極度の胃腸虚弱の方」は、医師の指導の下で服用するべきです。

 

その他の注意点としては以下のようなものがあります。

交感神経刺激作用のある薬

「エフェドリン類やテオフィリン類含有製剤・甲状腺製剤・カテコールアミン製剤等」の交感神経刺激作用がある薬を服用している方は、飲み合わせに注意が必要です。

甘草配合の漢方薬

芍薬甘草湯」など、甘草が配合されている他の漢方薬との飲み合わせにも注意が必要です。

偽アルドステロン症

「血圧上昇・むくみ・手足のしびれ・ふるえ・脱力」などを伴う「偽アルドステロン症」という副作用がごく稀に発生します。服用開始後は体調の変化に気を付けておいてください。

妊婦及び授乳中

妊婦さんでは、原則としてそれほど服用に問題がないとは考えられていますが、「麻黄成分には注意が必要」とされています。

 

また授乳中でも原則問題はありませんが、やはり「麻黄成分にはいちおう注意」となっています。いずれにしても、服用に際してはよく医師に相談すべきでしょう。

 

 

以上。葛根湯の話でした。私も、風邪っぽい時やしつこい肩こりが現れた時にはとても重宝しています。

 

私は仕事上あまりゆっくり出来ないので、基本的に即効性の高い「液体タイプ」を好んで使用しています。

 

葛根湯は取り扱っているメーカーも多く非常に種類が豊富ですから、いろいろと試して自分に合った種類のものを探してみて下さい。

 

あまり自分では良く解らないという方は、かかりつけの内科などに問い合わせてみる事をお勧めします。たいていの内科では漢方を取り扱っているはずです。

 

自分で購入されたい方は以下からどうぞ。

 

【第2類医薬品】ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒 24包

まとめ

*葛根湯は最も有名な漢方薬。

*風邪のひきはじめや肩こりなどに効能がある。

*発汗を伴わない状態で、体力が普通程度以上ある方が対象となる。

*即効性を期待する場合は、顆粒より液体タイプの方が良い。

*漢方だから副作用が無い訳ではない。注意点をよく理解しておくことが大事。

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