漢方薬シリーズ第3回です。今回は、あまり有名ではないものの漢方薬通にはかなり人気の高い漢方薬

 

「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」

 

について紹介します。麦門冬湯は、主に「気管支ぜんそく」や「しつこい咳・タン」などの呼吸器疾患等で利用される漢方薬です。

 

今回の記事は、呼吸器症状などでお困りの方にお役に立てる内容となっていますので、ぜひ参考にされてください。

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麦門冬湯

「麦門冬湯」は、地味ですが実は人気の高い漢方薬で、主に「気管支ぜんそく・しつこい咳・切れにくいタン」などの改善目的で使用されています。

 

麦門冬湯の成分は、「麦門冬・半夏・人参・粳米・大棗・甘草」等の生薬から構成されています。

 

麦門冬湯はその薬理上、「体力がやや虚弱体質の方でも服用可能」な漢方薬です。

麦門冬湯の効能

麦門冬湯の主たる効能としては主に呼吸器系疾患ですが、服用するタイミングとしては

 

「切れにくいタンやしつこい空咳が続く」

 

ような時です。また、「風邪の後に乾いた咳が続く・喉のイガイガ感・乾燥感」などがある際にも効果を発揮する場合が多いです。

 

以下に、各成分ごとの効能を列記しておきますので参考にされてください。

麦門冬(ばくもんどう)

体液を補い熱を抑制する作用

半夏(はんげ)

痰を除去する作用

人参(にんじん)

気を補う作用

粳米(こうべい)

気を補う作用

大棗(たいそう)

気を補う作用

甘草(かんぞう)

気を補う作用

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麦門冬湯の効果発現時間と注意点

麦門冬湯については「即効性」を期待して服用する方が多いのですが、実は

 

「即効性についてはあまり期待できない」

 

というのが私の見解です。私が服用した感想と、患者さんから聞いた体験談などから推察するに、おおよそ「3日~7日の連用で一定の効果を体感する」方が多いように感じます。

 

それでも、出来るだけ強い薬は避けて地道に症状を改善して行きたいという方には、大きな手助けとなってくれる漢方薬である事には違いありません。

 

麦門冬湯は比較的虚弱体質の方にも向いている漢方薬ですから、体力が弱い方でも服用が可能なのも嬉しい点ですね。

 

ただし、他の漢方薬と同様に以下のような注意点はあります。

甘草配合の漢方薬

芍薬甘草湯」など、甘草が配合されている他の漢方薬との飲み合わせには注意が必要です。

偽アルドステロン症

「血圧上昇・むくみ・手足のしびれ・ふるえ・脱力」などを伴う、「偽アルドステロン症」という副作用がごく稀に発生しますので、服用開始後は体調の変化に気を付けておいてください。

間質性肺炎

「空咳・息苦しさ・息切れ・発熱」などを伴う間質性肺炎もごく稀に発生しますので、服用開始後は体調の変化に気を付けておいてください。

 

 

以上。麦門冬湯の話でした。

 

私も、風邪の後に乾いた咳が長引くような時などにはとても重宝しています。慢性の呼吸器症状などでお困りの方は、ぜひ1度お試しになると良いと思います。

 

ただし上でも書いたように、麦門冬湯は即効性があるというよりは持続的に服用してゆく事で徐々に効果を体感できる事が多い漢方薬です。

 

服用するなら、最低でも1週間は継続した方が良いでしょう。

 

自分で服用する事に自信が無い方は、かかりつけの内科などに問い合わせてみてください。たいていの内科では漢方を取り扱っているはずです。

 

自分で購入されたい方は以下からどうぞ。

 

【第2類医薬品】ツムラ漢方麦門冬湯エキス顆粒 24包

まとめ

*麦門冬湯は有名ではないが、地味に人気の高い漢方薬。

*気管支ぜんそく、乾いた咳が続く、切れにくいタンがからむなどの症状に効能がある。

*体力が比較的虚弱気味の方でも服用が可能。

*即効性はあまり期待できないが、出来るだけ強い作用の薬を避けたい方には大きな手助けとなる漢方薬。

*漢方薬だから副作用が無い訳ではない。注意点をよく理解しておくことが大事。

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