厳しい寒さの真っ只中です。

 

この冬が過ぎると、まもなくあの季節の到来ですね。

 

「花粉症」

 

そう、あの厄介な花粉症シーズンの到来。症状が強く出る方においては、毎年憂鬱にこの時期の到来を迎えられている事でしょう。

 

花粉症に対しては、様々な症状と対策が考えられるのですが、いつも患者さんには言っているように、まずは花粉症の事を正しく理解しない事には何も始まりません。

 

そこで、しばらくは「花粉症」に記事を割いて特集を組んでゆく事にします。皆さまの参考になれば幸いです。

 

今日の1回目は、「花粉症と発熱」の関係性について話します。

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花粉症

「花粉症」とは、スギやヒノキなどの花粉に体の免疫機能が過敏に反応して、「くしゃみ・鼻水・せき・かゆみ」などのアレルギー症状を起こす事を言います。

 

中でも、特にメインとなる症状は「くしゃみと鼻水」です。

 

くしゃみや鼻水が年間を通じて起きる症状を「通年性アレルギー性鼻炎」と呼びますが、花粉症は花粉の時期だけに症状が出る事から、「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれています。

 

現在、日本人の約4人に1人は花粉症を発症すると言われており、そのうち約7割の方が「スギ花粉」による花粉症だと推定されています。

 

まさに、国民病と呼ばれてもおかしくないほどの勢いで年々患者さんは増加しており、とりわけ幼児や小学生などの発症が増加しており、花粉症発病の低年齢化が社会問題になっています。

花粉症と風邪の違い

花粉症の症状は、上でも書いたように「くしゃみ・鼻水・せき・かゆみ」などが主たる症状ですが、これらの症状は「風邪」ともよく似ており、大変区別が難しい部分でもあります。

 

ただ、花粉症と風邪の症状にはいろいろと違いもあります。

 

花粉症では、「熱は出にくい・無色で粘り気のない鼻水・目などのかゆみを伴う・風邪の様に短期で治らない・本人や家族がアレルギー体質である」といった特徴があります。

 

一方風邪では、「熱が出やすい・色味を帯びた粘り気のある鼻水・目などのかゆみは伴わない・4~5日で治る・アレルギー体質の有無は関係ない」など、よくよく見てゆくと違いがあります。

 

ぜひ、これらの相違点を知っておかれると良いですね。

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花粉症で発熱や頭痛が起こる

さて、今日の本題です。

 

一般的に「花粉症で熱は出にくい」と言いましたが、実際に臨床の場にいると、結構な数の患者さんが風邪ほどではないにしても、「発熱症状」を訴える事が多いです。

 

また発熱に伴って、当然「頭痛」症状も起こりやすくなります。

 

ここで、この症状は風邪なのか花粉症なのか皆さん戸惑ってしまうのですね。

 

では、なぜ花粉症でも発熱などの症状が出るのかと言うと、それは「自律神経」に原因があるのです。

 

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があって、一般的に免疫機能については「副交感神経」が担当しています。つまり、熱を出してウイルスや細菌をやっつけるような働きですね。

 

そして、アレルギー反応の様に異物を排除する働きについても、「副交感神経」が担当をしています。

 

そうです。「発熱とアレルギーという仕組みはどちらにも副交感神経が関与している」のです。

 

だから、花粉症の様なアレルギー症状においても発熱症状を訴える事があるのですね。ただ、なぜ熱が出る人と出ない人がいるのかについては、はっきりとした違いが分かりません。

 

しかし経験的に言うと、「普段から運動などの動く習慣が無い方・色白で虚弱体質の方・女性で自律神経が乱れやすい方」などは、花粉症で発熱を伴う方が多いように感じます。

 

で、その発熱が風邪なのか花粉症なのか見極めるポイントというものを話しておきます。

 

それは、その他の症状がどのような状態であるかがポイントになります。

 

例えば、「鼻水が黄色い場合は風邪でサラサラの透明ならば花粉症」という具合に、上でも書いたような症状の違いを見極める事が大事です。

 

とくに、目などの「かゆみ」症状がある場合はほぼ100%花粉症です。風邪でかゆみという症状が出る事はまず無いからです。

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花粉症による発熱や頭痛の対処法

では、花粉症で発熱症状を伴う場合、対策はどうしたら良いのでしょうか。私は過去の記事でも書いていますが、

 

「基本的に発熱は下げない方が良い」

 

と考えています。なぜなら、発熱はウイルスや細菌をやっつける為の免疫反応だからです。

 

体が頑張ってウイルスや細菌を駆除しようとしている訳ですから、出来るだけその働きを邪魔してはいけません。

 

ただし、花粉症などのアレルギーからの発熱においては、この限りではありません。

 

と言うのも、アレルギーとはその仕組み上、行き過ぎた反応であるからです。本来ならそこまで反応しなくても良い物に対して、過剰に反応している状態なのですね。

 

つまり、アレルギーとはある意味では無駄な反応とも言える訳です。だから、アレルギーからの発熱に関しては、

 

「解熱鎮痛薬を使用して熱を下げるべき」

 

だと考えます。もちろん、ぞれに付随して「頭痛も軽減する」はずです。

 

花粉症における発熱症状や付随する頭痛症状は、我慢しても何も良い事が無いのです。

 

「風邪の発熱は出来るだけ下げず、アレルギーの発熱は出来るだけ下げる」。

 

私だったら、自分や自分の家族に対してそのように対処を取ります。

 

この判断については賛否両論ある事だと思いますが、私の長年の臨床経験から、これはかなり的を得た重要な判断だと考えています。

 

以上。花粉症と発熱の話でした。

 

花粉症は、いざシーズンに入ってから対処しようとしても、なかなか後手に回って上手くゆかない事が多いです。なので、できるだけ今ぐらいから準備を始めておいた方が良いですね。

 

その為にも、まずは花粉症の知識をつけてゆく事こそが肝要です。知識なくして、花粉症と上手に付き合ってゆく事は出来ないのです。

まとめ

*日本人の4人に1人は花粉症で、そのうち約7割はスギ花粉症。

*くしゃみ、鼻水、せき、かゆみ、などが主たる症状。

*発熱とアレルギーは同じ自律神経の働きなので、花粉症でも発熱や頭痛が起こる事がある。

*風邪の発熱は無理に下げない。花粉症の発熱は出来るだけ下げる。

*見極めのポイントは、かゆみ症状が有るかどうか。風邪でかゆみが出る事は基本無い。

*ツボは「H5とF5」。詳しくは「井穴刺絡!万病に効くツボ治療決定版!!」を参照。

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