メディアで「PM2.5」が話題になる事が多い近頃
ですが、目下それ以上に大きな問題として、

 

「花粉症」

 

が多くの方にとって最も頭の痛い問題ではないかと思います。

 

前々回は「花粉症と発熱」について、前回は「花粉症と鼻水」について話しましたが、今回は症状というよりも、現在大きな問題となっているある事象について勉強したいと思います。

 

それは

 

「子供の花粉症」

 

が急増している問題です。実はちょっと前までは考えられない事だったのですが、近年子供の花粉症が非常に増加傾向にあるのです。

 

3回目の今日は、この「子供と花粉症」の問題について話してゆく事にします。

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花粉症

花粉症というのは「アレルギー疾患」の1つです。

 

1年中鼻炎症状が出ているものを「通年性アレルギー性鼻炎」と呼びますが、花粉症のように季節性で起こる鼻炎症状を「季節性アレルギー性鼻炎」と呼んでいます。

 

花粉症の概説については以下に書いていますので、どうぞご覧ください。

 

花粉症で熱が出る!?風邪と間違えやすいのでご用心!!

花粉症の症状

花粉症の症状は「くしゃみ・鼻水・かゆみ・せき」などですが、最も辛くて多い症状は、くしゃみや鼻水等の「鼻炎」症状です。

 

詳しい症状については以下に書いていますので、どうぞご覧ください。

 

花粉症による鼻水を止める4つの方法!!

子供と花粉症の関係

今日の本題です。なぜ、子供に花粉症が増えているのでしょうか。

 

以前の花粉症の記事でも書いていますが、「花粉症」などのアレルギー疾患には「自律神経」が関与しています。

 

中でも、免疫反応や排泄反応を担当している「副交感神経」が、アレルギー反応に大きく関与しているのです。

 

で、皆さんによく考えて頂きたいのですが、例えば「アトピー性皮膚炎・ぜんそく・食物アレルギー・アレルギー性鼻炎」などのアレルギー疾患は、そもそも子供に発症が多いという事実です。

 

もちろん大人でもそういった症状を持っている方は多いのですが、それでも、子供の方が発症率が高く症状も強く出やすいのです。

 

私も経験がありますが、「今はアレルギーが辛いけど大人になった治るよ」と、お医者さんから口癖のようによく言われたものでした。

 

実際子供のころからアレルギー性鼻炎で苦しんできましたが、確かに成人してからの方が圧倒的に症状は軽くなりましたね。

 

お医者さんも経験則で、「子供はアレルギー体質になりやすい」という事を肌で分かっていたのでしょう。

 

では、なんで子供の方がアレルギー症状が強く出やすいのでしょうか。

 

それは、「子供は副交感神経が過剰に興奮しやすい体質」であるからなのです。

 

例えば子供はすぐに発熱しやすいですが、これも副交感神経の免疫反応が起こす症状です。

 

もちろん体がまだ未発達という点もありますが、子供は新陳代謝が活発な為に、「異物を体外へ出そうとする反応」が強いわけです。

 

異物を体外へ排泄しようとする反応は「副交感神経」の働きですから、つまり副交感神経が過剰に興奮するという事は、

 

「アレルギー反応が起きやすくなる」

 

という事にもつながるわけです。これが「子供に花粉症が多い」原因なのです。

 

ただ、ここで1つ疑問が起こります。

 

「昔の子供は花粉症なんてほとんど無かったよ」

 

という事実です。確かに現代の子供の方が圧倒的に花粉症患者が多いですね。

 

これには「環境の変化」が大きく関係していると考えられます。

 

例えば昔は冷暖房器具もあまり無く、自らの力で環境に対処して行かなければいけなかったので、寒さや暑さなどの外部環境に自然と対応する能力が育ちやすい環境でした。

 

また今の様に清潔志向は高くなく、抗菌グッズや消毒などの習慣も強くはなかったので、小さい頃からそういう環境に鍛えられる事により、菌や微粒物質に対する免疫判別能力がつきやすかったのです。

 

ところが今は、生まれた頃から冷暖房は完備され抗菌グッズや消毒習慣も徹底され、いわゆる「温室育ち」になってしまわざるを得ない環境にあるわけです。

 

その結果、外部の環境に対する適応能力があまり育たず、アレルギーなどの免疫反応においてもイレギュラーな反応が出やすくなっていると考えられます。

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子供の花粉症対策は

では、子供の花粉症についてどのように対処してゆくべきでしょうか。

 

対処法については、まだ花粉症を発症していない子供への対応と、既に花粉症を発症している子供への対応とで分ける必要があります。

 

<花粉症を発症していない子供>

この子供さん達については、できるだけ花粉症にならないような体質に育ててゆく事が大事です。

 

その為には、上でも書いたように小さいころからあまり「整い過ぎた環境に置かない」という事が大切で

 

「寒くても半袖半ズボンで遊ばせる・子供も寒いだろうと厚着を強要しない・汗をかかせて汗腺を発達させる・落ちても少々の汚れなら食べさせる・たまに手を洗わず食べるぐらい見逃す」。

 

そういった感じで、打たれ強い体に育てるという意識が大事だと思いますね。

 

もちろん、不潔をおススメしている訳では決してありませんので、「ある程度は」という意識でお願いします。

 

また、「小さいころから動物に触れ合わせると将来のアレルギー発症率が下がる」というデータもあります。

 

私自身がアレルギーの為に、子供への遺伝を心配していましたが、よく考えれば小さいころは動物園や牧場などによく行ったものです。そのお陰か、子供たちは今の所アレルギーを発症していません。

 

どうやら一理あるみたいですね。

 

<既に花粉症を発症している子供>

この子供さん達については、何らかの具体的な対策を打ってあげる事が必要です。

 

まず「治療」については、必ず耳鼻科などで医師に診察を仰いでください。

 

市販の薬を子どもに服用させる事は、副作用の問題などを考えても大人以上に危険です。また漢方薬も同様です。だから、必ず医師の診察を仰ぐように徹してください。

 

次に、自分でできるケアとして「ツボ治療」を取り入れましょう。

 

アレルギーのツボは、「H5:関衝」「F5:竅陰」が特効穴です。大人の場合は両方のツボを刺激しますが、子供の場合はどちらかのツボだけでも充分です。

 

詳しくは、「井穴刺絡!万病に効くツボ治療決定版!!」をご覧ください。

 

花粉症は出来るだけ早期の対応が肝です。

 

すでに花粉症の体質を持っている方はシーズン前2~3ヶ月より、初めて発症した人は出来る限り間をおかず、早め早めに対策を打つ事が大切です。

 

これは、大人も子供も共通の認識としてもっておくべき姿勢と言えるでしょう。

 

以上。子供と花粉症の話でした。

 

花粉症は命に関わるような疾患ではないものの、とても厄介な症状を伴う疾患です。

 

特に子供は、鼻水やくしゃみの為に勉強やスポーツに身が入らず、パフォーマンスが落ちてしまう事もあります。

 

日頃から、私達大人がしっかりと予防や治療に意識を傾けてあげたいと思います。

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まとめ

*子供は副交感神経が過剰に興奮しやすいために、花粉症を発症しやすい。

*冷暖房の完備や消毒抗菌の徹底が度を越えているために、かえってアレルギーを誘発しやすくなっている。

*子供はある程度外部環境に打たれ強く育てる事が大切。

*小さいころから動物に触れ合わせると、アレルギー発症率が低くなるというデータもある。

*子供が花粉症を発症したら、必ず医師の診察を。

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