まさにインフルエンザが猛威を奮っている最中ですが、
皆さまお変わりはないですか。

 

また、それと同時に花粉症の季節も少しずつ近づいていますね。

 

例年花粉症を発症する方におかれては、もう今ぐらいから花粉症の対策に余念がない事だと思います。

 

さて今回は、最近よく目にする

 

「乳酸菌が花粉症に効果があるらしい」

 

という説について、勉強してみたいと思います。

 

乳酸菌という言葉は誰でも一度は聞いたことがあると思いますが、近年その乳酸菌が花粉症に効果があるのではないかと注目されています。

 

本当に乳酸菌には花粉症を改善する効果があるのか、非常に気になるところですね。

 

そこで5回目の今日は、「乳酸菌と花粉症」の関係について話してみたいと思います。

スポンサードリンク

乳酸菌

「乳酸菌」は乳酸を作りだす細菌類の総称で、広く自然界に生息している細菌です。

 

乳酸菌には、大腸菌やウェルシュ菌などの「悪玉菌」を抑え、ビフィズス菌やフェカリス菌などの「善玉菌」を増やす働きがあり、腸内環境を整える細菌として古くから有名です。

 

腸内環境は健康のバロメーターであるという事が昔から広く知られているので、これまでいろいろな企業によって、乳酸菌関連の健康補助食品がたくさん作られてきました。

 

皆さまご存じの「ビオフェルミン」などは、まさにその先駆けですね。

 

そのように、私たちの健康に大変有効である乳酸菌ですが、近年この乳酸菌に、花粉症の症状を抑制する効果が確認され始めているのです。

乳酸菌が含まれる食べ物

さて、乳酸菌の効果を話す前に、私たちがふだん食事で口にする食べ物において、どのような食材に乳酸菌が含まれるのかをおさらいしておきましょう。

 

まず乳酸菌の代表的な食材と言えば、「ヨーグルト・チーズ・バター」等の乳製品でしょう。

 

その他には、「味噌・醤油・ぬか漬け・キムチ・納豆」などの発酵食品にもたくさん乳酸菌が含まれています。

 

また乳酸菌ではないですが、「オリゴ糖・食物繊維・グルコン酸」などには善玉菌を活性化する作用があると言われています。

 

中でも、「バナナ・大豆・ごぼう・はちみつ」は非常に優れた食材だと言われています。

 

食事の際には、今挙げたような食材を率先して摂取して頂くと腸内環境の改善につながるので、花粉症の改善や健康面向上に効果が期待できると思います。

スポンサードリンク

乳酸菌が花粉症に有効だと言われる理由

では今日の本題に入ります。乳酸菌が花粉症に有効だと言われる理由です。

 

その理由を知る為には、体の「免疫機能」について理解しておく必要があります。

 

花粉症は、体の「免疫機能が過剰に反応している」状態だという事は再三お話ししている通りですが、その免疫機能についてもう少し詳しく考えてみたいと思います。

 

体の免疫機能を担当しているのは「白血球」という血液成分なのですが、その白血球の中に「リンパ球」という細胞が存在します。

 

そして、実質的にはこのリンパ球が「免疫」の仕事を担当しています。

 

体に細菌やウイルスなどの異物が侵入した際には、リンパ球の免疫細胞が反応してそれらの異物を排除しようと働いているのです。

 

そして、ただ排除するだけではなく「抗体」というそのウイルスや細菌に特化した細胞を作りだし、次に同じウイルスや細菌が再侵入した際の防御手段として備える体勢を整えます。

 

この抗体は「IgE抗体」と呼ばれています。

 

で、このIgE抗体がいつも正しく異物に対してのみ反応してくれれば良いのですが、時に「花粉やほこり」など、体にとってあまり有害でないものに対して反応してしまう事があります。

 

このIgE抗体の暴走こそが、花粉症をはじめとする様々な「アレルギー」の大きな原因の1つと言われています。

 

また、リンパ球の免疫細胞には「Th1細胞」と「Th2細胞」という細胞があります。

 

「TH1細胞は免疫反応を抑制する働き」、「Th2細胞は免疫機能を促進する働き」があるのですが、この両者のバランスが崩れてしまう事も「アレルギー」の原因の1つとして考えられています。

 

つまり花粉症などのアレルギー反応においては、

 

「IgE抗体が暴走する事」

 

「TH1細胞が減ってTH2細胞が増える事」

 

が大きな引き金となっている可能性が強いのです。

 

これらを踏まえた上で再び乳酸菌の登場です。

 

近年、なぜ「乳酸菌が花粉症に効果がある」と言われだしたのかと言うと、乳酸菌には

 

「IgE抗体の過剰産生を抑える働き」や

 

「TH1細胞を増やしてTH2細胞を減らす働き」がある

 

という研究データが出始めているからなのです。

 

もちろんまだ研究途上の過程であり、確実にアレルギー反応を抑えるというものではありません。

 

しかし、体に負担なくアレルギー体質の改善を行ってゆけるという視点から見れば、乳酸菌の摂取は非常に安全で期待できる手法なのです。

 

おそらく将来的には、「漢方薬」に並ぶぐらいの勢いで我々の身近な存在となる事でしょう。

スポンサードリンク

花粉症に有効な乳酸菌の4選手

乳酸菌が花粉症を改善する可能性についてはご理解頂けたでしょうか。

 

では、その乳酸菌の中でも特に注目されている「4つの菌(選手)」について紹介しましょう。

 

<L-92乳酸菌>

TH2細胞はアレルギーを促進する働きを持っていますが、そのTH2細胞を活性化する物質を「L-92乳酸菌」が抑えこんだ、というデータが人間の被験者で確認されています。

 

カルピス 守る働く乳酸菌 L-92 200ml×24本

<KW乳酸菌>

アレルギーの総本山であるIgE抗体の抑制、TH1細胞とTH2細胞のバランス改善、これらの効果があったというデータが出ています。事実、人間の被験者においても花粉症の緩和効果が確認されています。

 

ヤクルト Noale(ノアレ) KW乳酸菌(タブレット) 30粒

<フェカリス菌>

花粉症の代表症状である「鼻炎」や「かゆみ」が改善される、という実験結果が人間の被験者において確認されています。

 

伊藤園 朝のYoo フェカリス菌1000 (紙パック) 200ml×24本

<ビフィズス菌bb536>

予防的に服用したら花粉症の症状が緩和された、という実験結果が人間の被験者において確認されています。

 

森永乳業のビフィズス菌 ビヒダスBB536(機能性表示食品) 小型カプセルに1日目安分150億個

 
他にも有効な乳酸菌はたくさん存在すると思われますが、現状ではこれら4つの乳酸菌が含まれている食品等を摂取すると、特に効果が期待できるのではないかと思われます。

 

ただし、乳酸菌は花粉症の症状を直ちに改善するものではありません。あくまでも継続して摂取してゆく事で、徐々にアレルギー反応が起こりにくい体にする、という理解が大事です。

 

特に1~2か月という短期での結果はなかなか出にくいのが実状です。「1~2年かけて乳酸菌を摂取しながら徐々に花粉症が出にくい体質へ持っていこう」という根気が必要になります。

 

以上。花粉症と乳酸菌の話でした。

 

乳酸菌の良い所は、腸内環境を改善に導き健康体へと変貌できる可能性を秘めている事です。

 

アレルギーの改善、体の不調の改善、という一石二鳥の働きが期待できるため、ぜひとも日々の食生活に取り入れてゆきたいものですね。

まとめ

*乳酸菌は、悪玉菌を抑え善玉菌を増やす細菌類。

*乳酸菌は、乳製品や発酵食品に多く含まれる。

*乳酸菌は、IgE抗体の産生抑制とTH2細胞の活動抑制により、花粉症の改善につながる事が期待できる。

*L-92乳酸菌、KW乳酸菌、フェカリス菌、ビフィズス菌bb536、以上の4菌が特に注目されている。

スポンサードリンク