病気の前兆シリーズ第2回です。今回は、私たちの日常にとても身近な症状である

 

「頭痛」

 

について考えてみましょう。頭痛のほとんどは生命に関わるような重篤なものではありませんが、中には生命に関わるような重篤な頭痛も存在します。

 

今回は、「頭痛の種類」によってどんな病気が考えられるのか、その見分け方を学んでゆく事にしましょう。

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脈打つようなガンガンズキズキする頭痛

これは「片頭痛」の定番症状です。

 

頭蓋内の血管が拡張して、血液が多量に流れ込んでいる状態ですね。吐き気を伴ったり、光や音にとても感覚が敏感になる事もあります。

 

対処時に、温めたり揉んだりはしない方が良いです。血流が良くなると、かえって痛みが強くなる可能性があるからです。

 

冷やして安静にしておく方が賢明です。

締めつけるような鈍く重たい頭痛

これは「緊張型頭痛」の定番症状です。

 

頭蓋内の血管が収縮して、血液の流れが悪くなっている状態です。肩や首回りの筋肉のコリやハリ感を伴うケースがほとんどです。

 

対処は、温めたり揉んだりすると良いでしょう。血流が良くなると、筋肉のこわばりが軽減されて痛みが楽になる事が多いからです。

手や足や顔面の麻痺を伴う頭痛

これは「脳血管障害」の存在を示す重篤なサインです。

 

「脳梗塞・脳出血・くも膜下出血」

 

など、生命に関わるような重篤な疾患の存在を示しており、一刻も早い対応が必要な頭痛です。通常、「麻痺は体の片側のみに出る」事がほとんどです。

 

脳神経外科に急いで受診すべきですが、症状が強いようなら、受診を待たずに救急車で搬送してもらう方が良いでしょう。

嘔吐を伴う頭痛

これは「頭蓋内圧の高まり」を示す頭痛です。特に、噴水の様に勢いよく嘔吐するような場合は非常に危険です。

 

髄膜炎・脳炎・脳腫瘍の増大化」

 

など、生命に関わるような重篤な疾患の存在を示す頭痛です。こちらも一刻を争うような対応が必要です。

 

小児に見られる致死率の高い「細菌性髄膜炎」では、「髄膜刺激兆候(首を前に曲げようとすると痛くて曲がらない)」も現れますので、このサインは絶対に見逃がさないで下さい。

 

ただし片頭痛でも嘔吐は見られますので、片頭痛持ちの方は、日頃の痛みとの違いをよく観察しておきましょう。

間欠的な鋭い頭痛

ピンポイントでズキンと痛むような頭痛では「神経痛」を示している場合が多いです。

 

特に、「間隔を置いて鋭く痛むような場合」は神経痛である場合がほとんどです。三叉神経痛や大後頭神経痛などが臨床上よく見られます。

 

「三叉(さんさ)神経痛」

 

では、「額~目の周り・鼻~頬部・口唇周りなどに、間欠的で強烈な痛み」が走ります。かなりの強い痛みが数秒から数十秒間持続します。

 

また、あまり有名ではありませんが

 

「大後頭(だいこうとう)神経痛」

 

という疾患も存在し、主に頭頂部や側頭部あたりにピンポイントで鋭い痛みが走ります。三叉神経痛ほど痛みは酷くありませんが、持続時間が三叉神経痛よりも長い傾向にあります。

 

あまりに痛みが強い時は、鎮痛薬や抗てんかん薬が効く場合もあります。また、マッサージ・ハリ治療・整体治療等も併用した方が早期に治ります。

奥からジーンとにじむような頭痛

あまり所在ははっきりしないが、何となく奥からジーンとにじんでくるような頭痛がある場合、それは「目・鼻・口」などの疾患による頭痛である場合があります。

 

原因として多いのが

 

急性副鼻腔炎蓄膿症・虫歯・眼精疲労」

 

の悪化による頭痛です。特に、鼻と口など耳鼻科領域からの頭痛はけっこうお目にかかる頻度が高いように感じます。

 

いっけん頭部とは関係が無いようですが、関連痛として頭痛や顔面痛を起こす場合がありますので、その点は知っておいた方が良いでしょう。

 

以上。頭痛の種類による病気の前兆の見分け方について話しました。

 

頭痛は比較的はっきりと自覚症状を感じやすいので、病気の前兆としても感知しやすい症状ではあります。

 

ただし日頃から頭痛持ちの方では、「またいつもの頭痛か」と侮ってしまう事もあり、結果として手遅れになるような事態も起こり得ます。

 

頭痛の性質をよく観察する事、そして頭痛に慣れている方でも決して侮らない事が肝要になります。

まとめ

*ガンガンする頭痛は、片頭痛の場合が多い。

*締めつける頭痛は、緊張型頭痛の場合が多い。

*麻痺を伴う頭痛は、脳血管障害である場合が多い。緊急的対応が必要。

*勢いよく嘔吐する頭痛は、頭蓋内圧の上昇による頭痛である場合が多い。緊急的対応が必要。

*間欠的でピンポイントの頭痛は、神経痛である場合が多い。

*奥からジーンとにじむ頭痛は、目鼻口の疾患から来ている場合が多い。

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