ようやく温かい春が訪れましたね。皆さま、うららかな春の日和を楽しまれているでしょうか。

 

さて、新学期も始まり5月を過ぎると生徒たちもだんだん落ち着いてくるものですが、今回はそんな矢先に感染を気を付けておきたい疾患を紹介します。

 

「プール熱(咽頭結膜熱)」

 

夏の3大疾患の1つであり、水泳の授業などが始まる6月あたりから流行が見られるようになります。夏風邪の中ではもっとも早く流行がみられがちな疾患でもあります。

 

特に、幼稚園や保育園や小学生のお子様を持たれている方は、ぜひ今回の記事はよく読まれておいてくださいね。

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プール熱(咽頭結膜熱)

プール熱は正式には「咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)」とも呼ばれ、主に「アデノウイルス3型」によって引き起こされる疾患です。

 

水泳の授業が始まる6月ごろから感染が見られ始め、おおよそ9月ぐらいまでは度々感染の流行が見られます。

 

中学生や高校生などの青年期ではあまり感染は見られず、主に幼児や学童期で感染が流行しやすい傾向にありますね。

 

アデノウイルス3型は比較的感染力が強く、接触感染や飛沫感染で容易に他者へ感染します。

 

治癒後も2週間ほどは唾液からウイルスが検出されたり、1か月ほどは排泄物からウイルスが検出されるなど、しばらくは他者への感染が心配な疾患です。

プール熱の症状

プール熱の症状は、「発熱・咽頭炎・結膜炎」が3大症状です。急に高熱が出て喉が痛くなり、白目の部分が赤くなって「目ヤニ」などが溜まるようになります。

 

「咽頭炎(のどの痛み)と結膜炎(目の赤み)と発熱」

 

が揃って見られる事が多い為に、咽頭結膜熱と呼ばれているのです。

 

通常、軽めの風邪であれば2~3日で軽快するのが普通ですが、夏風邪は一般的に長引きやすく、プール熱は4~5日程症状が続く場合が多いです。

 

私の子どもも罹患した事がありますが、1週間ほど高熱が引かずにとても心配したものでした。

 

なお、発熱と咽頭炎の症状をもって「溶連菌感染症」と間違えやすい傾向がありますので、以下の記事を熟読して頂いて、区別が出来るようになっておきましょう。

 

溶連菌感染症は大人もかかる!?抗生物質が効く風邪!!

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プール熱の治療

ウイルス疾患ですから抗生物質は効きません。脱水症状(口渇・尿量減少・けいれん・意識障害など)に気をつけながら自然回復を待つことになります。

 

喉の痛みの為にほとんど食事が摂れませんが、風邪の際は無理に消化のエネルギーを消費するとかえって回復上良くありませんので、無理に食べさせてはいけません。

 

ただし、脱水症状には気をつけなければいけませんので、「冷たい物(アイスクリームなど)」などあまり刺激が強くない食べ物や飲み物で、適宜水分を補給してあげましょう。

 

予後は良好な疾患です。発症中は大変ではありますが、重篤な状態へ移行するケースもほとんどありません。

 

発熱に関しては毎度の記事でもお伝えしておりますが、「ウイルスを駆除する為の免疫反応」です。

 

やたらに発熱を下げるとかえって回復を遅らせる結果ともなりかねませんので、安易に解熱鎮痛剤を乱用しないように気をつけましょう。

 

高熱が続いても脳がおかしくなる事はまずありませんので、心配せずに回復を待ちましょう。

プール熱の出席停止目安

プール熱は、学校保健安全法の「第2種感染症」に分類されています。

 

よって「欠席は公欠」として扱われますので、皆勤賞を気にすることなくちゃんと休んで回復に専念しましょう。出席停止の目安は

 

「主要な症状が消えてから2日経過するまで」

 

となっています。つまり、発熱と咽頭炎と結膜炎が消失してから2日経過して後、ようやく出席停止が解除されるという事です。

 

詳しくは以下の記事も参考にされて下さい。

 

インフルエンザで出席停止!他にはどんな疾患が対象!?

 

以上。プール熱の話でした。

 

子どもたちお待ちかねのプールの季節が近づいてきますが、やはり接触の機会が多い分、こういった感染症にも注意が必要です。

 

プール後はしっかりと「目を洗う」、帰ったらよく「うがいする」など、出来るだけ感染を遠ざける努力を行いたいものです。

 

子どもは面倒臭がりますが、私たち親がしっかりとそのあたりを監督してあげましょうね。

まとめ

*プール熱(咽頭結膜熱)は、アデノウイルス3型によって引き起こされる。

*治癒後も比較的長期にウイルスが検出されるので感染に気をつけよう。

*発熱と咽頭炎(のどの痛み)と結膜炎(目の赤身)が主要な症状。

*通常の風邪よりも症状が長引きやすい。4~5日程は症状が長引く傾向にある。

*抗生物質は無効だが重篤な疾患ではない。脱水症に気を付けて静かに回復を待とう。

*欠席は公欠扱いとなる。主要な症状が消失してから2日経過するまでが目安。

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