毎年夏になると、恒例行事のごとくニュースなどで報道される「熱中症(ねっちゅうしょう)」ですが、実は「梅雨時」にも発症率が高い事をご存知でしょうか。

 

特に梅雨の合間の晴れた日や、梅雨明けに一気に襲ってくる酷暑の日などがかなり危険なのです。

 

体がまだ暑さに慣れていない状態で、急に「蒸し暑さや熱気」に晒される事で発症するものと考えられています。

 

もう1月も経過すれば梅雨期に入ってきますので、これは要警戒しなければいけませんよ。

 

今回は、運動会や体育の授業等でもよく熱中症に罹患しやすい「子ども」を中心に、熱中症の解説をしてゆきたいと思います。

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熱中症

熱中症とは、昔で言うところの「日射病や熱射病」などの総称です。

 

熱中症は、高温下における運動や労働等のため、発汗や体液循環に異常をきたして起こる病気であります。

 

「体温上昇・発汗停止・けいれん・精神錯乱・昏睡」などを引き起こし、最悪「死に至る」事もある危険な疾患なのです。

 

近年、異常気象の影響や子供の体力指数の低下などにより、梅雨時から秋口までは頻繁に世間を騒がすようになりましたね。

 

また体力の落ちた「高齢者」においても、その発症が非常に大きな社会問題となっており、致死率がとても高い分、その周知や対策が急がれるところです。

熱中症の症状

熱中症の症状は概ね4段階で進行してゆきます。

軽度熱中症

突然、めまいや立ちくらみなどを感じます。

 

これは、高温多湿や直射日光の曝露によって血管が拡張し、「血圧が下がる」事によって発症します。

中度熱中症

全身ではなく部分的な「筋肉けいれん」が起こります。主に「脚のこむら返り」や「腹部」において見られるケースが多いですね。

 

汗をかくことによって水分や塩分が急激に失われる事から発症します。特に「塩分の消費」が大きな原因となります。

重度熱中症

多量の汗をかいて皮膚や顔色が青白くなり、体温が上昇して「頻脈・倦怠感・めまい・吐き気・頭痛」などが生じます。

 

いわゆる「脱水症」の状態で、水分や塩分の消失が著しく激しい状態です。

 

この状態は「死亡の一歩前」の状態とも言えます。ただちに対処する必要がある段階と言えますね。

末期熱中症

汗が出なくなり、皮膚が赤身を帯びてきて高熱が生じます。

 

そして、「錯乱・意識障害・昏睡・全身けいれん」などの危険な兆候が出始めます。

 

発汗による体温低下機能や代謝による水分調節機能が破綻しており、もはや「一刻の猶予もない」状態です。

 

火急的速やかに、救急車による救急搬送が必要だと言えます。

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熱中症の原因

上でも述べたように、発汗機能や体温調節機能に異常をきたしている状態ですが、原因となるのは主に「気象条件」です。

 

特に注意が必要な気象条件は以下のような場合です。

 

日差しが強く気温が高い

 

風が弱く湿気が強い

 

地面などからの照り返し熱が強い

 

前日から一気に温度が上昇した

 

このような日に熱中症が多発しやすいので、必ず注意しておきましょうね。

熱中症の対策

熱中症が疑われたら、直ちに以下の対処を行ってください。

 

なお、重度熱中症や末期熱中症においては、直ちに救急車での搬送をお願いすべきです。

日陰や冷たい部屋などに避難させる

日が当たらない木陰や冷房の効いた部屋など、とにかくこれ以上熱に晒されないような場所へ避難させましょう。

出来るだけ皮膚を露出し熱を逃がす

首元や腹回りを緩めて体を楽にし、出来るだけ手足を露出して熱を逃がすように対処しましょう。

水分や塩分を摂取させる

水分や塩分を少量ずつ段階的に確実に摂取させてください。

 

古典的に言えば「水と梅干し(塩分の効いたもの)」が良いのですが、現代ではスポーツドリンクが普及しています。

 

特に、以下のような「OS-1(オーエスワン)」などの脱水症特化型ドリンクが良いでしょう。

 

大塚製薬工場 経口補水液 オーエスワン 500mL丸PETx24本(ケース)

ぜひご家庭に常備しておきましょう。

子供の熱中症の注意点

特に低年齢児の子供では、まだ体温調節機能が未発達であり、自己管理能力も十分ではありません。

 

よって、周りの私たち大人が気を配ってあげる必要があります。

 

以下、日頃から子供に気を付けさせておきたい事項について挙げておきます。もちろん、子供以外でも通用する事項ですからね。

暑さに慣れさせる

心配だからと屋内の空調が整った場所ばかりで遊ばせていると、汗腺が発達せず体温調節機能も発達しません。

 

薄着で外で遊ばせたくさん汗をかかせましょう。汗をかかす事が訓練だと思ってください。もちろん、水分摂取に十分気を配りながらという事は言うまでもありません。

水分摂取をこまめに

子供は予想以上に汗をかきますので、定期的に水分を摂取させましょう。水やお茶だけでなく、必ず「塩分」も同時に摂取させてください。

 

スポーツドリンクが飲める子供ならスポーツドリンクがおすすめです。

 

飲めない子供は、例えば「塩あめ」や「塩を軽くひとつまみ入れたレモンティー」など、何か工夫して塩分を摂取させると良いでしょう。

服装の素材選定

汗を吸いにくい「化繊」や「ポリエステル」などの服装はあまり適しません。やはり「綿素材」がもっとも適していますので、良質な綿素材の服装を心がけましょう。

 

また、「日焼けが可哀想」だからと長袖長ズボンなどの服装を強要しないようにしましょう。子どもは、半袖半ズボンで真っ黒けになるぐらいでちょうど良いのです。

熱中症の初期で気付いてあげる

乳幼児では、高齢者と同じぐらい亡くなるケースが多いのも事実です。

 

「顔色が悪い・何か元気がない・目線がおかしい・歩き方がおかしい」など、何らか通常と違う症状が見えた時は、「ひょっとして熱中症かも」とすぐに対処する気配りが大事です。

 

乳幼児は自分の症状を上手く言葉に表現できませんので、大人が常に気を配っておきましょう。

 

以上。熱中症の話でした。

 

今年も酷暑が予想されます。また、梅雨時期にも発症が多いのは上でも述べたとおりです。

 

自分達の身を守れるのは自分たちの知識や生活習慣の向上のみです。

 

今のうちからしっかりと知識武装をして、熱中症の季節を無事に乗り越えてゆきましょうね。

まとめ

*熱中症は発汗作用や体温調節機能が異常をきたす疾患。

*死に至る事もある危険な疾患。

*熱中症はおおむね4段階の経過をたどる。初期や中期の段階で早期に対応しよう。

*重度や末期の熱中症では直ちに救急搬送をお願いしよう。

*気温が高い、日差しが強い、風が弱い、湿気が強い日などは要注意。

*水分の摂取と共に塩分の摂取を。

*日頃から暑さに慣れておく、定期的な水分摂取、綿素材の服装などを心がけよう。

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