肘・手首と上肢の痛みについて記事をお届けしているところですが、今回は

 

「指の痛み」

 

についての話をします。

 

指の痛みの原因となる疾患はかなり種類が多く、特に中高年以降の女性の方ではよく痛みが出やすい部位でもあります。

 

近年では、「手の外科」という手疾患専門の整形外科も作られはじめているぐらい、実は診察の需要が多い分野でもあるのです。

 

今回の記事内容は、特に中年期以降の女性の方にはしっかりと読んで頂きたいと思います。

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指の痛みの種類

指の痛みの種類は非常に多いです。以下けっこう長くなりますが、しっかりとついてきてくださいね。

バネ指

指の腱鞘炎の代表疾患で、臨床上とても多い疾患です。

 

具体的な症状としては、「拳の関節(手の平側)から指の第2関節(爪側から2番目の関節)にかけてが痛くなる」症状がメインとなります。

 

バネ指の最も大きな特徴として、「指がバネのようにカクンと跳ねる」現象が起こる事からバネ指と呼ばれています。

 

指を曲げようとした際、あるいは伸ばそうとした際に指が引っ掛かったようになり、勢いをつけて指を引っ張ると「カクン」という衝撃と共に指が動きます。

 

軽症ではあまり痛みを伴いませんが、酷くなってくると「カクン」となる際に強い痛みを伴います。また、起床時などに「全く指が動かせない」という症状が出る事もあります。

 

基本的に、安静にして温めたりマッサージしていればそのうちだんだんと改善してゆく場合がほとんどで、改善の目安はおおよそ3~6か月です。

 

ただし、指が全く動かせないような重度のバネ指では「手術」が必要な場合もあります。

 

なお、「糖尿病」との付き合いが長い人にもバネ指現象がよく見られますが、その場合、たいていは2~3本同時に発症するので非常に不具合をきたします。

 

糖尿病に罹患している方は、充分にバネ指発症の兆候に気を付けておいてください。

 

「指の曲げ伸ばしでカクンと痛みが走るのはバネ指という現象です!」

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)

手根管症候群も、臨床上とてもよく見受けられる疾患です。

 

「親指や人差し指や中指などに痛みやしびれが生じる」疾患で、重症になってくると、親指の根元の筋肉が委縮して「物をつまむ動作などが困難」になります。

 

基本的には手を酷使する事で発症しますが、中には使っていないのに発症するというケースも見られます。特に更年期などではその傾向がありますね。

 

いずれにしても、まずは安静にして酷使しない事が大切です。その上でよく温めて血流を良くしましょう。市販のお灸などを利用するのも良いと思います。

 

そのような感じで3か月程度は様子を見てみましょう。

 

それでも改善が全く見られないようなら、鎮痛剤や炎症止めの薬も併用するか、あるいは手術によって患部の状態を改善するかの処置が必要となります。

 

手根管症候群は、親指の筋肉の委縮が現れてからしばらく経つと治療に反応しづらくなりますので、早め早めの治療や診察を心がけてください。

 

「手の指先がしびれて力が入らない原因は手根管症候群かも!?」

マレットフィンガー

別名、「槌指(つちゆび)」あるいは「ハンマー指」とも呼びます。

 

「指の第1関節(爪側から1番目の関節)が手の平側に曲がってしまい伸ばせなくなる」疾患で、いわゆる突き指の重症版と考えてください。

 

野球プレーヤーで最も多く受傷が見られ、次にバスケットボール、その次にバレーボールという具合に、多くは球技に伴って発生するケースが多いですね。

 

指を伸ばす腱が切れてしまう事が原因で、中には骨折まで合併するケースもあるので、安易に放置してしまうと後遺症が残る危険性があります。

 

必ず整形外科の医師に診察してもらって、最後まで治療を完遂する事が大切です。

 

「突き指して第1関節が伸ばしにくいのはマレットフィンガーだ!」

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スワンネック変形

「指の第1関節が手の平側に曲がり、第2関節は反対に反り返り、拳の関節が手の平側に曲がる」疾患です。

 

多くは関節リウマチに付随して発症しますので、関節リウマチの検査をした事がない方は、急いで医師に検査をしてもらってください。

 

変形自体は残念ながら元には戻りづらいのですが、早期に治療に着手すれば、痛みをコントロールしてゆく事は十分可能です。

 

「関節リウマチを改善するにはまず相手を知ることから始めよう!!」

ボタン穴変形

「指の第1関節が反り返り、第2関節が手の平側に曲がる」疾患です。スワンネック変形とは反対の形状となります。

 

こちらも多くは関節リウマチに付随して発症しますので、関節リウマチの検査をした事がない方は、急いで医師に検査をしてもらうようにしてください。

 

変形自体は残念ながら元には戻ることは期待薄ですが、早期に治療に着手する事で痛みをコントロールする事ができます。

 

「関節リウマチを改善するにはまず相手を知ることから始めよう!!」

へバーデン結節

「指の第1関節が瘤(こぶ)の様に変形する」疾患で、更年期あたりの女性によく見られる疾患です。

 

見た目ほど痛みや機能障害は強くありませんが、まれに炎症を起こすことがあり、その際にはかなり強い痛みが出る事もあります。

 

あまりに痛みが強い場合には、鎮痛剤や炎症止めを処方してもらうと良いでしょう。それほど痛くない状態なら、日々温めて血流を良くする事が大切です。

 

関節リウマチとの関連性はあまりありませんが、念のため検査を受けておくとより安心でしょう。

 

残念ながら変形が治る事はあまり期待できません。痛みをどうコントロールしてゆくのかという視点が重要です。

ブシャール結節

「指の第2関節が瘤(こぶ)の様に変形する」疾患で、こちらも更年期あたりの女性によく見られます。

 

症状や対応は、上のへバーデン結節と同じです。

 

レイノー現象

「手の平全体および指にかけて真っ白になる」疾患で、おもに血管運動の異常によって発症すると考えられています。

 

女性に多い疾患で、その多くは「膠原病」などの内科疾患の存在を示唆している場合がほとんどです。

 

ほとんどは冬の寒冷時に発生しますが、冬じゃなくても起床時などに症状が見られるケースもあります。早めに医師に診察してもらう事が必要です。

何科を受診したら良いのか

かなり多くの疾患があったので読み疲れたのではないでしょうか。

 

しかし、とても重要なサインとなる事が多いのも指の痛みの特徴ですから、しっかりと覚えておいてくださいね。

 

それでは、こういった指の痛みの際には何科を受診すべきなのでしょうか。受診を検討すべき医療機関としては、以下の3つに絞られます。

 

「整形外科」

 

「膠原病内科」

 

「整骨院」

 

次項でさらに詳しく紹介してゆきましょう。

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整形外科

骨や軟骨や腱などの関節スペシャリストである「医師」が診療を行ってくれる医療機関です。

 

どの痛みでも一度は受診すべきですが、特に「バネ指・手根管症候群・ハンマー指」が疑われる場合には真っ先に受診すべきです。

 

基本的には「画像検査・投薬治療・リハビリ治療」などで回復を促してくれますが、上記の疾患で症状が酷い場合には「手術適用」となるケースもあります。

膠原病内科

関節リウマチなど膠原病(こうげんびょう)のスペシャリストである「医師」が診察を行ってくれる医療機関です。

 

病院や地域によって呼び名が違い、「リウマチ科・アレルギー科・膠原病科」など呼称は様々です。

 

「スワンネック変形・ボタン穴変形・へバーデン結節・ブシャール結節・レイノー現象」等が疑われる場合には、真っ先に受診すべきです。

 

基本的には「画像検査・血液検査・投薬治療」などで回復を促してくれます。

 

多くは大学病院等に設置してあるので、地域のかかりつけ医などに紹介してもらう必要があるでしょう。

整骨院

筋肉や靭帯や腱などの軟部組織スペシャリストである「柔道整復師」が施術を行ってくれる医療機関です。

 

「レイノー現象を除くすべての疾患」で受診しても良いですが、「整形外科等で重症ではないと診断を受けた」場合にのみ受診をしてください。

 

医師ではありませんから画像検査や投薬治療や手術治療等は行えませんので、まずは医師による確定診断を優先させるのが大事です。

 

基本的には「手技療法・運動療法・物理(電気)療法」などで回復を促してくれます。

 

軟部組織に関しては医師よりも詳しく勉強している先生も多いです。リハビリや投薬治療等だけでは改善が見られない場合に頼りになります。

 

以上。指の痛みでは何科に行けば良いかという話でした。

 

指は日常生活でもっとも多用する場所ですから、何かおかしいと感じたら、必ず早めに対処するようにしてください。

 

遅れれば遅れるほど対応が困難になる場合が多いです。早めの対応が非常に重要である事を肝に銘じておきましょう。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

まとめ

*指の痛みには、バネ指・手根管症候群・ハンマー指・スワンネック変形・ボタン穴変形・へバーデン結節・ブシャール結節・レイノー現象等がある。

*指の痛みで受診するなら、整形外科と膠原病内科と整骨院が選択肢。

*指の痛みは日常生活に非常に大きく影響する。早め早めに対応をしよう。

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