今回は、皆さまにぜひ覚えて頂きたい言葉があります。

 

「RICE(ライス)」

 

という言葉です。ん・・・「お米の事?」って思ったあなた、そうではありません。

 

RICEとは「関節等の急性損傷に対する応急処置」を表す造語なのです。

 

関節や筋肉損傷の予後(経過や治り方の事)においては、このRICE処置を正しく行うかどうかでかなり変わってきます。

 

それほど重要な処置なのです。覚えておいて損はない内容なので、ぜひ頑張って読破して頂きたいと思います。

スポンサードリンク

RICEとは

RICEとはある行為の頭文字を取った造語です。すなわち

 

「Rest」・・・安静

 

「Icing」・・・冷却

 

「Compression」・・・圧迫

 

「Elevation」・・・拳上

 

以上4つの行為の頭文字を取って「RICE」と呼んでいます。

 

次項から、これらの内容についてさらに詳しく見て行く事にしましょう。

Rest(安静)

例えば、何らかの原因で関節等に急性の痛みが生じた時、まず最初に行うべきことは

 

「Rest安静」

 

です。痛みが出るという事は患部に何らかの異常事態が生じたというサインです。

 

まずはその損傷の程度を見極める為、あるいはそれ以上の損傷拡大を防ぐためにも、「安静」にする事が必要なのです。

 

また、関節痛の急性期には「内(外)出血」や「腫れ」などが出てくるケースが多いので、もし安静にしなかったら、出血や腫れが一段と酷くなる可能性もあります。

 

よって、何よりもまず「安静第一」にする事が必須なのです。

スポンサードリンク

Icing(冷却)

安静を確保したならば、次に行うべき事は

 

「Icing冷却」

 

です。これは、出血や腫れを最小限に抑える為の処置です。

 

よく、「体を冷やしたら悪いんじゃないですか」と聞かれる事があるのですが、それは時と場合によります。

 

確かに慢性痛ではあまり冷やすと良くない場合が多いのですが、急性の痛みに対しては実は「冷やす」方が正しいのです。

 

冷やし方は、「保冷剤等を薄布に包んで患部を中心に皮膚の深部まで冷気が浸透する」ように心がけます。

 

人によって個人差はありますが、冷やす時間はおおよそ5分~10分程度で良いでしょう。

 

「アイシングは1時間に1回程度行い、2日間は出来るだけ実践する」のがセオリーですので、ぜひ覚えておいてください。

 

なお、冷やす際は「氷」を使用しても良いのですが、必ず「氷水」を使用してください。「氷単体で冷やすと凍傷等の原因になります」ので注意しましょう。

Compression(圧迫)

冷却処置を施しながら次に行う事は

 

「Compression圧迫」

 

です。これは、それ以上の損傷拡大を防ぎ治りを早くするための処置です。

 

例えば「包帯やコルセット」など、何らかの器具を使用して患部の動揺を防ぎましょう。

 

傷んでいる関節や筋肉に対して適度な圧力をかけて保護してあげる事で、それ以上の損傷拡大を防ぎ、治る為の土壌を整える事ができます。

 

また、損傷部の動揺を防ぐことで「動作時の痛みを軽減する」事も可能となります。

スポンサードリンク

Elevation(拳上)

さて、これらの処置を施した上で最後に行うべきことは

 

「Elevation拳上」

 

です。これは、それ以上の腫れの増大を防ぎ、痛みを抑制する為の処置です。

 

どれだけ正しく応急処置を行ったとしても、完全に腫れや出血や痛みを抑える事は不可能です。

 

その為患部を心臓よりも下げていると、重力の影響で腫れや出血が強くなって痛みも強くなりやすいのです。これは特に、「上肢や下肢の急性痛」で気をつけたい事です。

 

よって、「横になって寝る時は足を高くするあるいは手を上に挙げておく」など、できるだけ上肢や下肢に圧力が集中しないようにする事が大事です。

 

患部の内圧が高くならないように気を付ける事で、「安静時の痛みを軽減する」事が可能となります。

 

そして、これらRICE処置を施した上でいったん損傷の程度を確認し、それから必要があれば、「医師や柔道整復師(整骨院)」の診察を仰ぐようにしてください。

 

以上。関節痛に対するRICE処置の話でした。

 

とりあえず、何らかの原因で関節等に痛みが生じた際には、まずRICE処置を行っておけば間違いはありません。

 

「安静・冷却・圧迫(固定)・拳上」。これらの処置を合言葉としてぜひ覚えておかれる事をおすすめします。

 

特に子どもさんがスポーツをされている親御さんでは、必ずそういった急性の痛みが生じる場面(ケガなど)に遭遇するので、その際に慌てない為にも、しっかりと覚えておきましょう。

まとめ

*関節などに急性の痛みが生じた際にはRICE処置を基本としよう。

*安静、冷却、圧迫(固定)、拳上をセットで覚えよう。

*RICE処置の目的は、それ以上の損傷拡大を防ぎ、腫れや出血を抑えて痛みを抑制し、治りを早くする為の重要な処置。

スポンサードリンク