前回は「左肩の痛み」に関して話しました。

 

特に、「心筋梗塞」という致死率の高い病気でも左肩が痛むことがあるので要注意、という話をしたかと思います。

 

また、「肺・胃・すい臓・歯科疾患」などでも左肩が痛むことがあるという内容でしたね。

 

今回は、前回と内容が重なる部分もありますが、おもに

 

「右肩だけが痛む」

 

場合に考えられる原因について、詳しく考えてみましょう。

 

こちらも内臓疾患のサインとなる場合がありますので、どんな疾患が考えられるのかよく覚えておいて頂ければと思います。

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右肩の筋肉や腱の疾患

日常的に私たちが経験するほとんどの右肩の痛みは、たいていこれに該当します。

 

まず、右肩周辺の何とも言えない「鈍痛」や「コリ感」や「ハリ感」などを感じる場合、それは「肩こり」であるケースが多いですね。

 

「肩こりに効く2つの特効ツボ!不快なコリ症状をこれで撃退!!」

 

また、それという原因も無く日に日に右腕が上がらなくなるような時は、「五十肩(四十肩)」の可能性があります。

 

「五十肩の原因と治し方がよく分かる!もうこれで迷わない!!」

 

さらに、腕を後ろに回した際などに右肩が「コキッ」と音がした後などから、だんだんと右腕が上がらなくなるような場合には、「腱板断裂」も考えられます。

 

「腱板断裂した時はリハビリと手術どちらを選ぶべき!?」

 

そして、それほど頻度は高くないものの、ある朝突然に「右肩の激痛」で肩が動かなくなったような時は、「石灰沈着性腱板炎」という疾患の可能性が強いです。

 

「石灰沈着性腱板炎の症状は?似てる五十肩と間違えないで!!」

 

一口に筋肉や腱が原因と言っても、このようにいろいろなケースがあるという事をぜひご理解ください。

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肺・肝臓・胆のう疾患で右肩が痛む

右肩の痛みに関しては、上記で上げた筋肉や腱に原因がある場合がほとんどなのですが、中には「内臓の病気から右肩が痛む」事もあります。まずは

 

「肺炎・肺がん」

 

など肺の疾患ですね。「発熱・呼吸困難・血タン・しつこい咳」なども見られる場合には要注意です。

 

なお肺は両側に2つ存在しますが、「右肺」の方が構造上異物が侵入しやすくなっていますので、右肺の方が肺炎などの発症率が高いです。

 

つまりは「右肺の疾患から右肩が痛む」ケースが多いので、ここは1つのポイントとして知っておいてください。つぎに

 

「肝炎・肝硬変・肝臓がん」

 

など肝臓の疾患です。肝臓は「沈黙の臓器」と言われるほど症状が出にくい臓器ですが、逆に言えば、症状が出た時点ではかなり病状が進行している可能性もあるのです。

 

よって、出来るだけ早く初期症状に気付く必要があります。

 

「強烈な口臭・全身の倦怠感やかゆみ・異様な脚のだるさ・手の平がとても赤い」などの症状も見られる場合には、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。さらに

 

「胆石・胆のうがん・胆管がん」

 

など胆のうや胆管の疾患も無視できません。「黄疸(皮膚や目や爪が黄色くなる)・油ものを摂ると痛む・わき腹や背中にも鋭い痛みがある」などの症状もある場合には注意です。

 

胆のう胆管疾患では、胆石を除いて予後不良(生存率)の疾患が多いです。こちらも早め早めの発見が大切になります。

 

なお前回の「左肩の痛み」の記事では、胃の疾患で左肩が痛むケースがあると言いましたが

 

「胃の疾患で右肩が痛む」

 

場合もあります。左肩ほどではありませんが、右肩に痛みが出る場合もありますので、いちおうその点も抑えておいてください。

 

このように、肺や肝臓や胆のう胆管の疾患でも、右肩周辺に痛みを引き起こす場合がありますので、しつこく痛みが続く場合には、早めに医師に診てもらうようにしましょう。

 

「背中の痛みは内臓の病気かも!?痛む場所で分かる疾患!!」

 

受診すべき科は基本的に「内科」となります。日頃から、こういった気になる症状を気軽に相談できる「かかりつけ医」を作っておく事が大事ですね。

 

「肩の痛みは何科に行けば良い!?4つの選択肢から選ぼう!!」

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歯科疾患で右肩が痛む

これは「意外だった」という声を前回の記事で頂きましたが、実はそうなんですよ。

 

「虫歯・親しらず・義歯や銀歯の不適合」

 

など歯科疾患の際にも、右肩に痛みが及ぶ事があるのです。あまり頻度は多くないのですが、知っておいても決して損はありません。

 

「強い口臭・口腔内の痛みや違和感・顔面に拡がる痛み」なども見られる場合には、歯科領域の疾患にも目を向けてみましょう。

 

虫歯の治療をしたり、親知らずを抜いたり、義歯を調整したり、銀歯をセラミックスに替えたりしたら、嘘のように「肩の痛みが消えた」という患者さんを、今まで何度も診てきました。

 

特に「下の歯列」に問題を抱えている場合には、肩まで痛みが拡がってくるケースも多いので気を付けておいてください。

 

肩の痛みに際しては、歯科領域の疾患の有無も考えておく必要があるという事を、ぜひ頭に入れておかれると良いでしょう。

 

以上。右肩の痛みについて話しました。

 

筋肉や腱などの緊急性が高くない疾患か、あるいは内臓などの緊急性が高い疾患であるかの見極めのコツは

 

「安静にしていても痛むかどうか」

 

が大きなポイントです。内臓疾患や歯科疾患からくる痛みの場合は、たいてい「安静にしていても痛い」のです。

 

反面、筋肉や腱の疾患では、安静にしていればあまり強くは痛まないのが特徴です。

 

なので、動かしてないのにいつも右肩に痛みがあるという方は、念のため医師に診察をお願いした方が良いと考えます。

まとめ

*右肩が痛む原因として、3つの原因が考えられる。

*筋肉や腱の疾患、肺・肝臓・胆のう胆管の疾患、歯科の疾患などが考えられる。

*安静にしていても右肩が痛む場合には、早めに医師の診察を受けるようにしよう。

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