70歳の節目を「古希(こき)」と呼びます。

 

先日当院の70歳になる患者さんが、「もう70歳だから骨がコキコキ(古希古希)鳴るね」と笑っておられました。

 

上手い例えに思わず吹き出しましたが、実はそういった「骨が鳴る」という現象は、若い方からもよく相談があるのです。特に

 

「骨が鳴る時に運動やストレッチをしても良いのか」

 

という質問は、どの世代からもよく質問が寄せられますね。

 

という事で今回は、骨が鳴る時にストレッチなどをやっても良いのかという点について考えてみましょう。

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関節の音が鳴るのはどういう事

肩などの関節を動かした際に、「ゴリゴリ音が鳴る」という現象を医学的に説明するのは非常に小難しい話になりますので、簡単にひとことで言うならば

 

「筋肉や腱のすべりが悪くなっている」

 

という事になります。まあ関節なので「骨」と言えば骨なのですが、関節運動の主体となるのは骨よりも「筋肉や腱」なのですよ。

 

よってゴリゴリ音が鳴るのは、「筋肉や腱に問題がある」と考えておおむね間違いではないでしょう。

 

で今回の本題ですが、「筋肉や腱が問題なのは分かった。じゃあストレッチとかして良いの」という話になりますね。

痛みがなければ動かして良し

結論から言いますと

 

「ゴリゴリ音が鳴っても痛くなければ動かしても良い」

 

という事になります。逆に、痛みがあるのならば無理に動かしてはいけません。この点について以下説明します。

 

まず、筋肉や腱の動きが悪くなっているからと言って動かさなければ、どんどん関節が「固まって」行きますよね。それは避けなければなりません。

 

関節が硬くなればそれだけ運動能力が落ちますし、転びやすくなってケガをしたりと日常生活にも大きな支障が出てきますからね。

 

なのでいくらゴリゴリ音が鳴ろうとも、「痛みさえ無いのならばある程度のストレッチや運動は行っても良い」し、むしろ行った方が良いのです。

 

しかし、もし痛みが伴うのならば少し事情が変わってきます。

 

痛みがあるという事はそこに「炎症がある」という事を示唆していますので、あまり無理に動かすと、炎症が悪化して痛みが悪化する原因にもなりかねません。

 

だから、ゴリゴリ音が鳴る上に痛みも伴うようならば、その場合においては「無理に動かしてはいけない」という事になるのです。

 

ただし「無理に動かしてはいけない」のであって、「全く動かしてはいけない」という事ではありませんので、その点は誤解のないようにお願いします。

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肩のゴリゴリには肩甲骨のストレッチ

「首・肩・腕の不調は肩甲骨」にあります。そして、「腰・膝・足の不調は骨盤」にあります。

 

もちろん例外もあるのですが、基本的にはまずそういったものだとご理解ください。ですから、肩の不調を改善する為には

 

「肩甲骨を動かす」

 

事がとても重要になるのです。マッサージなどで外からほぐすのも良いですが、中からも動かさなければ筋肉は緩みませんので、肩甲骨のストレッチがおすすめです。

 

肩甲骨ストレッチは非常にたくさんのやり方がありますので、ご自分でもいろいろと探されてみて実践してみるのが良いのですが、以下の動画などは初心者の方にもおすすめです。

 

 

1点注意を促しておきます。筋肉が硬くなっているのですから「緩める事が重要」なのです。「鍛えるのではない」ですよ。

 

たまに「関節が悪いなら鍛えれば良い」といった情報が出回っていますが、それはあまり鵜呑みにしなくても良いです。まずは緩める事が最優先なのです。

 

以上。肩がゴリゴリなる時にストレッチをしても良いのかという話でした。

 

ゴリゴリ音が鳴るのは気持ちが良いものではありませんが、痛みが無ければある程度動かしましょう。あまり怖がる必要はありません。

 

もちろん、やみくもにやれば良いというものではありませんが、ある程度動かすことはとても重要であるという事を覚えておいてくださいね。

まとめ

*肩がゴリゴリ鳴るのは筋肉や腱の動きが硬いから。

*ゴリゴリ音が鳴っても、痛くなければ動かしても良い。

*肩のゴリゴリを改善するには肩甲骨のストレッチがおすすめ。

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