僕は日頃から、患者さんとはできるだけ家族のような距離感で出会う事を意識しているのですが、そのお陰か、患者さんがいろいろな悩みを日々相談してくれます。

 

大した返答が出来るわけではないのですが、それでも僕を信頼して相談してくれる事が、本当に嬉しくてありがたい気持ちなのです。

 

そういった背景がある中で、第1回と第2回では「生きる苦しみ」に対する名言を紹介しましたが、今回は「恋愛の苦しみ」に対する名言を紹介してみたいと思います。

 

「生きる事に疲れた人へ贈る名言!僕が励まされた珠玉の言葉たち1」

 

「人生に疲れた人へ贈る言葉!僕が励まされた珠玉の名言たち2」

 

恋愛というのは、人間が生きる上においてもっとも重要な要素であるがゆえに、また大きな悩みの種ともなりますね。

 

人間の営みにおいてもっとも崇高な行為の1つでもある恋愛において、もし傷つくような事があった場合、どのように自分の気持ちに処理をつければ良いのでしょうか。

 

今回は、そんな時に役に立つであろう名言を紹介したいと思います。

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ミゲル・デ・ウナムーノ・イ・フーゴの名言

スペインの哲学者で、詩人でもあった「ミゲル・デ・ウナムーノ・イ・フーゴ」の言葉。

 

愛されないのは悲しい。しかし、愛する事ができないというのはもっと悲しい。

 

片思いにしろ両想いにしろ、相手から愛してもらえないという事はほんとうに苦しい事です。

 

しかし、相手には相手の意思があり、こちらの為に生きているわけではないのですから、当然ながらいつも自分の思いが届くわけではありませんよね。

 

それでもミゲルが言うように、「愛されない事より愛せない事の方が寂しい」と思いませんか。

 

あなたの思いが届こうが届くまいが、人を心から愛せるあなたは、「人の良い所を見つける事ができる素晴らしい人間」なのです。

 

だってそうでしょう。その人の良いところが見えるからこそ愛する事も出来るのですから。

 

仮にあなたが今まで100人を愛し、その100人からことごとく愛されなかったとしても、100回人の良い所を見つける事ができたあなたを、僕は心から尊敬します。

アイリス・マードックの名言

アイルランド出身の哲学者で、作家でもあった「アイリス・マードック」の言葉。

 

愛する事を教えてくれたあなた。今度は忘れる事を教えてください。

 

ほんとにそうですよね。忘れる事ができればどれほど楽な事でしょうか。でも残念ながら、そんな特効薬は存在しません。唯一「時間の経過」のみがそれを可能にします。

 

でもこの歳になって思うのは、「全てを忘れたくないな」って事です。あの痛みや切なさすらがとても愛おしいのです。

 

たとえ短い間であったとしても、夢のような時間を与えてくれたすべての出会いが心の底から愛おしいのですよ。賢明なあなたなら、この気持ちよく分かるでしょう。

 

アイリスが言うように、愛する機会を失った直後はほんとに忘れさせてほしいと誰もが願います。そして、それが無理である事に気付き絶望もします。

 

でも大丈夫。それで良いんですよ。

 

必ず時間がその痛みを癒してくれます。そして、あの痛みすらが愛おしいと笑える日がきっと来ますからね。

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ジョン・ドライデンの名言

イギリスの詩人であった「ジョン・ドライデン」の言葉。

 

恋は、やがて他の恋によって癒される。

 

まさにその通り。もうこれしか薬という薬はないでしょうね。失恋の直後には「そんな日が来るもんか」と落ち込みますが、それでもまた人は人を好きになります。

 

それが人間というものです。

 

とことん苦しんで悲しんだら、あとはひたすら前を見据えましょう。必ず、その苦痛を補ってあまりあるような出会いが待っているはずですから。

アンリ・フレデリック・アミエルの名言

スイスの哲学者で、詩人でもあった「アンリ・フレデリック・アミエル」の言葉。

 

人を愛せば愛するほど苦しみは大きくなる。愛する人それぞれにやってくる苦しみの大きさは、その人の成熟度に比例する。

 

あなたが人を愛する事で苦しんでいるとしたら、その苦しみが大きいほど、それはあなたが人として成熟している証拠です。アンリはそう言っています。

 

僕もそうだと思います。

 

世の中にはゲーム感覚で恋愛を楽しめる人たちもいますが、苦しんでいるあなたは、きっといつも恋愛に真剣で、誠実で人の痛みが分かる優しい人です。

 

そんな自分をどうか誇ってください。

 

不器用なぐらい人を愛する度に苦しんでしまうあなたの未来が、どうか癒しと喜びに満ちたものとなりますように僕は願っています。

アントニー・トロロープの名言

イギリスの作家であった「アントニー・トロロープ」の言葉。

 

愛する勇気がある者には、必ず苦しむ勇気がある。

 

人に恋したり人を愛したりする行為には、必ずと言ってよいほど苦しみがつきものですが、それを承知で人を好きになる。

 

そんな勇気を持った人間は、「苦しみを迎え撃つ覚悟が備わっている勇者である」とアントニーは言います。

 

そうですね。形容しがたいあの苦しみにさらされるかもしれない危険を冒してでも人を好きになるという事。これは勇気がなければできないことですよね。

 

苦しむことが嫌ならば、一部の人たちみたいに仮想世界で恋愛を楽しんでいれば良いのでしょうが、やっぱり僕は生身の人間を好きになりたいです。

 

あなたもきっとそうではないですか。

 

恋愛で苦しんでいる、いや苦しむことができるあなたは、ドラクエじゃありませんが、苦しみを糧に成長できる真の勇者なのです。

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宇野千代の名言

作家だった宇野千代さんは、恋愛においてもっとも日本人がお手本にすべき方の1人ではないかと思います。その宇野千代さんの言葉。

 

追いかけてはいけない。追いかけないのが恋愛の武士道である。

 

この言葉、昔から大好きなんですよね。この言葉は、恋愛における僕のスタンスそのものと言っても良いぐらいです。

 

追いかけるという行為は、相手の感情よりも自分の感情を優先している状態ですね。なんせ相手は逃げたい訳ですから。

 

もちろんそういった盲目さも含めてが恋愛なのですが、しかし、あまりに度が過ぎるとやはりそれは「独りよがり」となってしまいます。

 

もし相手の幸せを心より願うのであれば、黙って静かに去るのが礼儀でしょう。それがどんなに苦しくて悲しみに満ちたものであってもです。

 

昔の武士は、何にもまして「名誉」を重んじました。

 

相手が望まないならば、それ以上相手を苦しめないためにも身を引くこと。それこそが恋愛における名誉であり、武士道です。

瀬戸内寂聴の名言

小説家で尼僧でもあられる瀬戸内寂聴さんは、今回紹介した人物の中ではもっとも有名な方でしょうね。その瀬戸内寂聴さんの言葉。

 

たくさん経験をしてたくさん苦しんだ方が、死ぬ時にああよく生きたと思えるでしょう。逃げていたんじゃあ貧相な人生しか送れませんわね。

 

瀬戸内さんは、ほんとうに善悪とか既成の概念とかを超越した方だと思います。

 

お話を聞いていると、「とにかく体験してみなさい。そしてそこから学べば良いのよ」って感じですね。僕は恋愛に限らずこういった考え方が大好きなんです。

 

常識だの人の目だのを考えて行動が伴わない人生よりは、たとえコケてもたくさんの経験を積む方がぜったいに死ぬ時に幸せだと思います。

 

人間が死の間際に考える事は、何であんな事したんだろうという後悔よりも、「もっとこんな事しておけば良かった」という後悔なんですよ。

 

命を十分に使い切ったと胸を張れるためには、生きてきた軌跡において、どれだけ行動を起こせたかという裏付けが必要です。

 

だから、どれだけ苦しんで傷つく事になったとしても、これからもどんどん人を好きになりましょうよ。人を愛せた数だけ人は成長する事ができるのですから。

 

以上。恋愛に苦しむ方へ贈る言葉でした。

 

恋愛の達人でもない僕が偉そうにいろいろと書いてしまいましたが、何かあなたの心に触れる言葉はあったでしょうか。

 

あなたの苦しみが癒されて、ふたたびまた立ち上がって歩けるようになれる日が来る事を、心から祈っていますよ。

まとめ

*恋愛は、人間が行う営みの中でもっとも崇高な行為の1つである。

*恋愛とは、苦しみを引きうける覚悟のある者のみに許される甘美な時間。

*恋愛の苦しみは、偉人たちの言葉の力を借りて乗り越える。

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