どの年代でも「お肌の悩み」というものが存在しますが、若年では「ニキビ」、中年以降では「シミ・シワ」というものが代表的な肌トラブルではないでしょうか。

 

そういったお肌のトラブルに対しては、様々な対策や治療が試みられていますが、どうせ実行するなら科学的に検証された薬品を使用したいですよね。

 

通常、肌トラブルという項目で商品などを検索すると、たいていのサイトでは「ビタミンC」がよく宣伝されていますが、実は科学的に効果が証明されているのは

 

「ビタミンA」

 

なのですよ。そして、そのビタミンA誘導体としての効果を米国FDAにて認可されている薬品が

 

「レチノイン酸」

 

なのです。このレチノイン酸はまだ日本では一般的なものではありませんが、特に「ニキビ治療」においては世界的に主流の薬品となっています。

 

また近年では、ニキビだけでなく「シミ・シワの改善」にも効果が高いという事が分かってきています。

 

今回は、その「レチノイン酸」について勉強してみる事にしましょう。

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レチノイン酸

レチノイン酸とはビタミンAの誘導体の事で、その生理的活性は「ビタミンAの約300倍」にも上る薬品です。

 

先程も述べたように、米国では「ニキビやシミ・シワの治療薬」として「FDA(米食品医薬局)」に認可されており、非常に多くの患者さんに使用されています。

 

日本ではまだ保険認可されていませんが、美容外科や一部の皮膚科では自費負担で分けてもらう事ができます。

 

特に「ニキビ治療」においては、高濃度のビタミンAクリームの効果が高い事が科学的検証で分かっているのですが、その中でもダントツなのがレチノイン酸クリームでしょう。

 

なお、多くのメーカーで「レチノール入りクリーム」などが販売されていますが、レチノールとレチノイン酸は名前は似ているけど別物でして

 

「レチノールはレチノイン酸よりも生理的活性がかなり低い」

 

ので、効果の程はレチノイン酸ほど期待できないのが実状と言われています。

レチノイン酸クリームの効果

レチノイン酸クリームの効果は、おもに以下のような機序で発現します。

 

1.角質をはがす。

 

2.表皮の細胞分裂を加速させ、皮膚の再生を促す。

 

3.皮脂腺の働きを抑え込み、皮脂の分泌を抑える 。

 

4.真皮でのコラーゲン分泌を高め、皮膚のタルミやシワの改善をもたらす。

 

5.表皮でのヒアルロン酸分泌を高め、皮膚をみずみずしく保つ。

 

なおニキビ治療に関してですが、レチノイン酸単独で効果が認められるのは「白ニキビ」と「黒ニキビ」までです。通常ニキビというのは

 

白ニキビ黒ニキビ赤ニキビ黄色ニキビ紫ニキビ

 

の順に悪化度が高くなります。くわしくはこちらのサイト

 

赤ニキビ以降になると炎症が関与してきますので、レチノイン酸単独では効果が期待しにくい為、抗生物質などとの併用治療で効果を求めてゆく事になります。

 

より費用や手間を抑える為には、「赤ニキビになってしまう前」に取り組み始める事がおすすめですね。

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レチノイン酸クリーム使用時の注意点

レチノイン酸クリームは高い効果が期待できる反面、それなりの副反応が出る事もあります。

 

多い反応としては、使用し始めてしばらくすると角質がポロポロ剥がれ落ちてくる事があり、一時的に乾燥感が強まり刺激に対して肌が敏感になってしまいます。

 

逆に言えば、それはレチノイン酸が効いているサインでもあるのですが、その期間が過ぎるまでは保湿剤などを上手く併用してゆく必要があるでしょう。

 

さらに、ビタミンAというのは多量に摂取すると(1日5000IU以上)お腹の胎児に奇形などの悪影響を与えてしまう可能性があります。

 

なので「妊娠中はレチノイン酸の使用は控えた方が良い」ですし、逆に「レチノイン酸を使用中なら避妊を徹底した方が安心」でしょう。

 

このあたりの事を考えると、個人輸入などでレチノイン酸を使用するのはおすすめできません。

 

レチノイン酸を使用したい場合には、必ず皮膚科医や美容形成外科医の診断の下に使用するようにしましょう。

レチノイン酸クリームの効果はどれぐらいで出る

個人差があると言ってしまえばそれまでですが、現状この薬品は欧米人向けですから、肌質が違う日本人は様子を見ながら慎重に使用してゆく必要があります。

 

そういった事から、ある程度効果を自覚できるのは「2~3ヶ月後」というケースが多いです。

 

1~2週間ですぐに効果が出るような使い方はあまり適さないので、まずはじっくりと気長に取り組む気持ちで2~3ヶ月は頑張ってみましょう。

 

なお、レチノイン酸クリームは分解が促進されるのが早いので、常温保管は避けて冷蔵庫保管する方が長持ちします。

 

以上。レチノイン酸についての話しでした。

 

肌トラブルにはビタミンAが効果がありますので、外用のレチノイン酸クリーム以外にも、食品からも摂取するとなお良いですね。

 

ただしビタミンAサプリメントは止めておきましょう。

 

先程も述べたように、ビタミンAの過剰摂取は副作用を起こす危険性があるからです(特に妊婦さん)。

 

レチノイン酸などのビタミンAを使用する場合には、必ず医師の診断や処方をお願いするようにしてくださいね。

 

なお、ビタミンAの基となる「βカロチン」を食物から摂るのは問題ありませんので、緑黄色野菜はどんどん食べて良いですからね。

まとめ

*ニキビ治療にはレチノイン酸が期待できる。

*シミシワ治療にも効果が出ている症例が多い。

*化粧品等で出回っているレチノールは、レチノイン酸ほどの効果は期待できない。

*副反応が出やすいので、必ず医師の処方をお願いする事。

*ビタミンAは肌トラブルに良いが、サプリメントで多量摂取するのは良くない。

*ビタミンAの基となるβカロチンを緑黄色野菜などから多く摂るのは問題ない。

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