個人的な事ですが、ここ最近さまざまな業種の方と交流する機会が増えてきました。

 

その中でも、いわゆる指導者や管理職と呼ばれる立場の方と交流する機会がとりわけ多いのですが、そういった時に必ずと言って良いほど話題に上るのが

 

「リーダーの資質」

 

についてなんですよ。このテーマは本当に難しい問題ですよね。

 

しかしながら、その難しいテーマに皆さんが迷いながらも日々挑んでおられる姿には、本当に私も勇気をもらっているわけです。

 

私は基本的に「遊軍」なので、勝手気ままに整骨院を運営している訳ですが、しかし患者さんを指導する立場としては、こういったテーマは決して軽視できないのですよ。

 

特に私の診療スタイルはカウンセリングに重きを置いていますので、なおさらこういった分野の事を学び続けなければならないのです。

 

そこで今回は、指導者や管理職の方も含めて、誰かの人生を導くような「同伴者」になろうと志す全ての方へ、私の復習もかねてエールの記事を書きたいと思います。

スポンサードリンク

同伴者やリーダーに必要な4つの条件

私はさまざまな方の生き方や考え方を参考にして生きてきましたが、その中でも特に大好きな方の一人に「高橋佳子」さんという方がおられます。

 

この方が、同伴者を志す人に向けて「4つの指針」を示されているのですが、個人的にはこの指針がとても気に入っています。

 

「大きな耳・小さな口・遥かな眼差し・よく働く体」

 

この4条件がとても大事なのだそうですが、これは私の経験から言っても、ほんとに的を得ているなと感じます。

 

以下、これら4つの指針についてより深く考えてみる事にしましょう。

大きな耳

これはどういう事かと言うと

 

「よく人の話を聞く」

 

という事ですね。徹底的にその人の声に耳を傾ける事。その人の心の訴えに全身全霊で向き合う事。これが非常に重要なんですね。

 

私はこの「大きな耳」という指針は、4条件の中でもっとも重要な事だと考えています。

 

どうしても「道の先を行く人」というのは、後からついてくる人の未熟さが見えるがゆえに、親切心や老婆心からつい指摘やアドバイスを先行してしまいがちです。

 

ところがこれは誰しも経験があると思うのですが、こちらの気持ちを聞いてもらえてない状態でいろんなアドバイスをされても、まったく耳に入ってこないじゃないですか。

 

親子関係などでよくそういった経験がありませんでしたか。「親は自分の気持ちをぜんぜんわかってくれない」っていう、あの消化不良な感じですね。

 

つまるところ、人は自分が一番かわいい生き物です。

 

ゆえに人は、自分のことを徹底的に聞いてくれる人に心を開き、自分の事をあまり聞いてくれない人には心を閉ざしてしまうという性質があるのですよ。

 

ですから、同伴者になろうとする方がまず心がけるべき重要な事は

 

「とにかく相手の話をよく聞かせていただくこと」

 

に尽きます。聞いてやるという高飛車な態度ではなく、聞かせていただくという謙虚な姿勢ですね。

 

途中で何か指摘やアドバイスをしたくなってもそこはグッと我慢して、とにかく相手がすべてを吐き出すまではじっと耳と心を傾けるのです。

 

これは本当に重要な事だと思います。

 

話し上手も聞き上手も同じ上手に変わりはありませんが、より相手の信頼を勝ち取るのは「聞き上手」である事は間違いないと思いますよ。

小さな口

これは簡単に言うと

 

「多くを語るな」

 

という事ですね。これも「先を行く人」に多いのですが、あれもこれも教えてあげたいとの思いから、つい多くの事をしゃべりすぎる傾向があります。

 

しかし、みんながみんな聖徳太子のような能力は持っていませんので、そんなにたくさんの事を一度に言われても、たいてい深くは理解できないのですよ。

 

ましてや、落ち込んでいる時や悩んでいる時ならなおさらそうだと思います。

 

せっかく話をよく聞いて信頼を勝ち取れたのに、それに輪をかけて覆いかぶせるようにしゃべり返してしまうと、たちまち相手の心はまた離れてしまうんですね。

 

ですからアドバイスや指摘を行う時には、1点に集中して要点だけを手短かに話すようにすると良いでしょう。

 

どうしてもいくつかのアドバイスを行いたい時には、箇条書きのように簡潔に伝える事です。決して、クドクドと理論を長々しゃべりすぎないように気をつけましょう。

 

「9割聞いて1割話す」

 

できるだけ私はそのように心がけているのですが、それだけでも、より人と深い絆を結べたという経験は枚挙にいとまがありません。

遥かな眼差し

同伴者の最大の使命は

 

「その人の今ではなく未来を見ている」

 

という事だと思います。決して、近視眼的な今の状況だけでその人を評価しないという事です。なぜなら、どんな人にも眠れる能力や輝く未来があるからです。

 

「先を行く人」は、自分も未熟な時代があったという事は忘れて、つい今の自分の水準を相手に求めてしまいがちですが、それはいくらなんでもちょっと酷ですね。

 

誰だって山の頂点を目指して頑張っていますが、そこへ到達する手段やスピードは違いますし、また違っていて良いのです。

 

同伴者を志す「先を行く人」は、その相手の手段やスピードを尊重し、遠回りしたとしても、いつかこの人が頂点に到達する未来を信じなければなりません。

 

もちろん、「成功者のやり方を真似た方がより近道じゃないか」という意見もあるでしょう。おそらくそれは正しいです。

 

しかし、だからと言って自分の手法を一方的に押し付けるようなアドバイスや指摘は、かえって相手の反発を招くだけなんですよね。悲しい事に。

 

なので同伴者は、原則として相手には相手のやり方がある事を尊重しながら、相手の求めがあるまでは余計な口出しはしないという見守る姿勢が大事です。

 

「自分から押し売りはしない。しかし求めがあればいつでも助ける。そして、いつでも相手の今ではなく未来を信じている」。

 

そんな同伴者は、めちゃくちゃ格好良いと思いませんかねえ。

よく働く体

人間的に大成しているなあと感じられる人に共通する事の1つに

 

「誰よりも低い所で誰もがやりたがらない仕事をやってのける」

 

という事があります。トイレ掃除や灰皿掃除などの清掃作業などが良い例ですよね。

 

例えば会社では、このような事は末端や新人などの雑用仕事に充てられる事が多いですから、それを自ら率先して行うというのは、なかなか出来る事ではありません。

 

それゆえに、そういう行為をさりげなく行える人というのは非常に立派であると言えます。例えるならば

 

「上に立って相手を引っ張り上げるよりも、下から相手を押し上げている」

 

というイメージですかね。そんな縁の下の力持ちのような「先を行く人」こそ、多くの人から信頼を勝ち取れる同伴者になれるのではないでしょうか。

 

高みに立って相手を見おろすのではなく、低い所から相手を見あげている人だからこそ、その言動の1つ1つに重みが宿るのかもしれません。

 

なかなか簡単な事ではありませんが、誰しもがやりたがらないような事を誰よりも率先して行う。そんな、よく働く体を持った人間になりたいものです。

 

さて、いろいろと偉そうに書いてきましたが、私もすべてを実践出来ているわけでは決してありません。

 

しかし上でも書いたように、経験上では「大きな耳」を持つことがまずは全ての基本であるように実感していますので、そこはかなり心がけているつもりです。

 

私は元々話すよりも聞く事の方が好きな人間なので、それが幸いした部分も多いのですが、傾聴する能力の重要性は多くの先人たちも認めるところです。

 

今回の記事が、同伴者に成りゆこうとするあなたの参考になれたならば、それに勝る幸せはありません。

 

お互いに良き同伴者となれるよう精進して行きましょう。

まとめ

*大きな耳を持とう。相手の話を傾聴する事からすべてが始まる。

*小さな口を持とう。長い理論を語るよりも、手短かで簡潔なアドバイスの方が相手に響く。

*遥かな眼差しを持とう。方法の違いはあれど、誰もが山の頂上を目指す冒険者である事を尊重する。

*よく働く体を持とう。高い場所で指図する人よりも、低い場所で共に動ける人の方が相手の心を打つ。

スポンサードリンク