心と体の調子がリンクしているという感覚を、あなたもご自身で体験された事があるのではないでしょうか。

 

私の整骨院でも、どう考えてもこの不調は心の不具合から来ているなあと感じるケースは、あんがい多いものです。

 

特に、その心の不具合の大きな原因となりやすいものの代表が

 

「人間関係の悩み」

 

ではないでしょうか。このテーマで悩んだことがないという人は、おそらく世界中探しても誰一人としていないでしょう。

 

それぐらい人間関係の問題というのは、われわれの日常生活に大きく影響してくるテーマなのです。

 

そこで今回は、そういった人間関係の問題にどのように対処して行くべきなのか。そこについて、あなたと一緒に考えてみたいと思います。

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誰とでも分かり合おうとするから苦しくなる

まず最初に私の持論を言っておきたいと思います。そもそも人間関係で悩んでいる人って

 

「誰とでも分かり合おうとするから苦しい」

 

と思うのです。人間は、生まれた環境も育った環境も、何一つとして同じ条件の人は存在しませんよね。

 

つまり前提として、人と人はそう簡単には分かり合えないのが当たり前なんです。

 

そんな事言ったら身も蓋もないじゃないかと言われそうですが、冷静に考えればそれが現実だとも思いませんか。私なんか

 

「10人のうち1人と分かり合えたなら、残りの9人から嫌われても余裕で幸せ」

 

というスタンスですからね。だから、たまに10人のうち3~4人もの人と打ち解けあった時なんかは、もう天にも昇るぐらい嬉しいものなんですよ。

 

でもこれが反対に、「10人いれば10人と分かり合えなきゃいけない」という前提があったとしたら、たった1人でも自分を嫌う人が現れた時点で人生が真っ暗になりますね。

 

私に言わせれば、多くの人がこの時点でつまづいているように思うんです。

 

たとえばこれは、治療の効果などを判定する時にもよく見られる現象なんですよ。

 

仮に、100%あった痛みが90%まで減ったとしましょうか。そして、ここで患者さんの反応は2つに大きく分かれます。

 

「10%しか減っていない」ととらえる患者さんと、「10%でも減って良かった」ととらえる患者さんです。

 

そして、どちらの患者さんの方が後々に症状が軽快しやすいか、あるいは良き医療との縁に恵まれやすいかと言うと、間違いなく後者の方なんですね。

 

つまり前提が、「完全には治らないかもしれないけど少しでも治ったらありがたいな」という思考が出来る人です。私はこれを

 

「マイナスのプラス思考」

 

と呼んでいるのですが、この思考ベースがあらゆる状況で出来る人というのは、非常にタフで力強く人生を生きてゆけるものなんです。

 

これを人間関係にも当てはめると、私のような「もともと人は分かり合えない生き物だから、たった1人とでも分かり合えるだけで充分すごい」という思考ですね。

 

ただ日本には、「友達100人できるかな」に代表される特有の集団思想が存在するので、そういった考え方が出来ないのもある意味無理はないのですがね。

 

まあしかし、今回は人間関係を上手く行かせるための記事ですから、それだけで終わる訳にもいかないので、以下私なりの見解を2点提示してみたいと思います。

受信する時は共感に重きを置く

人間関係というのは、相手の情報をこちらが受け取る「受信」と、相手にこちらの情報をうけとってもらう「発信」とのやりとりで成り立っています。

 

そこで1点目の提言として、まずは相手の情報をこちら側が「受信」する際のスタンスとしては

 

「圧倒的な共感」

 

に意識を集中するように努力してみましょう。

 

良いですか。仮に、どんなにトンチンカンな事を相手が言っていたとしても、まずは相手のその価値観に全面的に共感するのです。

 

最初は共感しているフリからでも良いのです。とにかく、まずは相手の価値観を受け止めるように努力をしましょう。

 

それに、いっけん自分の考えとは違っていたとしても、後から考えてみたら、「相手の言ってる事にも一理あるよなあ」なんて思える事も多々ありますしね。

 

例えば私なら、日頃は女性患者さんからの様々な悩みをうかがう機会が多いのですが

 

「仕事・家事・子育てに追われて自分の時間がない」

 

「義母との関係が窮屈で家に居場所がない」

 

「自分を一生懸命磨いているけど良いパートナーに恵まれない」

 

などなど、実に多様な悩みを抱えておられる訳ですが、これに対して私はアドバイスや指摘は基本行なわず、ただただ共感に徹するように心がけています。

 

なぜならアドバイスや指摘などは、その方にとって余計なお世話でしかないからです。そんなものは、聞かれた時にだけ答えてあげれば良いことです。

 

人は(特に女性は)、自分が奮闘していることにただひたすら共感してほしい生き物です。共感してもらえたというそれだけで、心が救われる人もいるぐらいですから。

 

前の記事でも書いたと思うのですが、人は自分が一番かわいい生き物です。

 

ゆえに人は、自分の話を一生懸命聞いてくれる人や、自分の考えにひたすら共感してくれる人に心を開きやすい、という性質があります。

 

なので、もしあなたが「この人との関係は大事にしたいなあ」と思う場合、まずは圧倒的に相手の価値観に共感するというスタンスから始めてみましょう。

 

それだけでも、かなり関係性の構築が変わってくるはずですよ。

 

ただし先ほども言いましたが、全ての人と仲良くなろうなんてのは難しい事ですし、またそうなる必要もないと私個人は思っています。

 

よって、その相手があなたにとって特段大切な人ではないのなら、別に無理して共感にこだわる必要はないですからね。

 

どうでも良い人に無理に共感をしたって自分が疲れるだけですから、あくまであなたが大切に思う人との関係においてだけ、この点に意識を傾けてくださいね。

発信する時は肯定に重きを置く

2点目の提言として、こちらの情報を相手に受け取ってもらう「発信」の際のスタンスは

 

「絶対的な肯定」

 

に意識を集中するように努力してみましょう。

 

これも理由は先ほどと同じようなことなのですが、人は基本的に自分が正しいと思いたい生き物です。

 

だからあなたは、相手が言っている事に対しては出来る限りプラスの面にフォーカスしてあげ、全面的にその方の人生を肯定してあげるように努力しましょう。

 

例えば、また私の例で恐縮ですが

 

「受験が思い通りにいかなかった」という相手に対しては、「ランクを落とさずに最後まで志を貫いた君は最高に格好良かった」と肯定します。

 

「恋人と別れたんだ」という相手に対しては、「恋愛偏差値があがったので、これでまた男の選び方がいちだんと上手くなるね」と肯定します。

 

「離婚しちゃったんだ」という相手に対しては、「勇気ある決断を下したあなたは偉い。それに、一度でも人生のパートナーとして他人から選ばれた事実は勲章だよ」と肯定します。

 

「破産してしまったんだ」という声に対しては、「失敗したという事はあなたが挑戦者である証。逆にまた一から始められるチャンスだね」と肯定します。

 

私には「人生を全肯定する」という信念がありますので、こういった事を本心から言ってます。

 

なので、自分で言うのもなんですが相手の心に響きやすいので、おかげさまで強力な信頼関係が構築できる場合も少なくありません。

 

まあ最初から本心で言えなくてもぜんぜん良いんですよ。フリをしてたら、いつの間にか本心からそう言えるようになったりもしますから。

 

私自身の経験上、ドン底でみじめで苦しい時、たった1人でも自分の人生を肯定してくれる人がいるだけで、もう一度立ち上がる事ができるものです。

 

そして、そのように肯定してくれた人に対しては、いつまでも感謝の念が絶える事はありません。

 

ですから、あなたにも大切な人がきっといると思いますので、ぜひその方の人生を全肯定してあげてほしいと願います。

 

上で書いた「圧倒的な共感」と、今書いた「絶対的な肯定」の2点が揃えば、あなたが大切に思う方との関係は、一段も二段も昇華すること間違いなしですよ。

 

ただ何度も言いますように、あなたにとってどうでも良いような人には、決して無理をする必要はありません。だいたいそんなもの、どうなったって良いでしょうよ。

 

つまるところ人間関係は、受診と発信の波長が合う方とだけ磨いてゆけば良いのであって、どうでも良い人との関係など放っときゃ良いんです。

 

あまり答えにはなってないかもしれませんが、それぐらいの割り切りを持った方が、あなた自身もきっと楽でいられるはずですよ。

まとめ

*人間関係の悩みは日常生活に大きく影響している。

*誰とでも仲良くしなきゃという前提があるから苦しい。そんなもの捨てちまえ。

*10人と無難に仲良くするぐらいなら、1人と深く分かり合えた方が人生は幸せである。

*受信の際は圧倒的な共感を意識しよう。

*発信の際は絶対的な肯定を意識しよう。

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