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まもなく「風邪」や「インフルエンザ」が猛威を奮う冬の到来です。皆さま充分感染にご注意くださいね。

 

さて、近年これら風邪の流行期に大流行しやすい疾患の1つが

 

「感染性胃腸炎」

 

です。別名「嘔吐下痢症(おうとげりしょう)」とも呼ばれていますね。

 

発症すると非常に体力を消耗する辛い疾患であり、私も何度か発症した経験がありますが、感覚的にはインフルエンザよりもきつかった記憶があります。

 

感染性胃腸炎には「細菌性」と「ウイルス性」とがありますが、今回は冬場に多い「ウイルス性胃腸炎」の話をしましょう。

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ウイルス性胃腸炎

代表的なウイルスは「ロタウイルス」「ノロウイルス」の2つです。

 

「ロタウイルス」は主に乳幼児(特に2歳以下)が感染し、「ノロウイルス」は成人も含めて幅広い世代で感染が見られます。

 

特に日本では、近年ノロウイルスの大流行化が社会問題化していますね。

 

 

ウイルス性胃腸炎の症状

ロタウイルスの特徴

米の研ぎ汁のような「激しい下痢(水様便)」症状が特徴で、嘔吐も伴う事が多いです。別名「白痢」とも呼ばれます。

 

嘔吐は1~2日ぐらい、下痢は1週間ほど続く場合が多いです。主に経口感染が主体です。

ノロウイルスの特徴

「激しい下痢と嘔吐」が特徴です。発熱や筋肉関節痛を伴うケースもあります。

 

下痢主体の場合と嘔吐主体の場合とがあり、「小児は嘔吐主体」で「成人では下痢主体」となるケースが多いですね。

 

下痢の場合は2~3日、嘔吐は半日~1日ぐらい続きます。経口感染と接触感染とがあります。

ウイルス性胃腸炎の治療

ウイルス性の疾患である事からも分かるように

 

「抗生物質は無効」

 

です。特効薬も特には存在しませんので、対症療法によって回復を目指す事になります。

 

主眼となるのは「脱水症状」への対策です。激しい下痢や嘔吐により体内から水分が大量に失われる為、脱水症は最も気を付けなければならない症状です。

 

たいていは、そうならないように点滴治療が施される事が多いのですが、万が一

 

「動悸・強い倦怠感・手足のけいれん」

 

などの脱水兆候が見られた時には、直ちに医師へ相談してください。家庭での脱水症予防としては、市販の「脱水症対策ドリンク」で水分を補給してあげましょう。

 

ただし一気に飲ませると下痢や嘔吐が一層激しくなることがあります。小さじスプーン等で、少量ずつ時間を空けながらゆっくりと補給してあげてください。なお

 

「下痢止めや嘔吐止めの薬は原則使用しない方が良い」

 

でしょう。体内の毒素排出を妨げて回復を遅らせてしまう可能性があるからです。

 

下痢や嘔吐は毒素を排出しようとする体内の防御反応ですから、出すだけ出してしまった方が回復自体は早くなるのです。

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ウイルス性胃腸炎の予防

経口感染予防には、「うがいや手洗いの徹底」です。日頃から徹底して習慣化しておきましょう。

 

なお、インフルエンザの記事でも書いているように「鼻うがい」が非常に有効です。また、「生物は食べない・貝類はよく加熱する」など食事にも気を付けましょう。

 

接触感染予防には、「ビニール手袋で看護に当たる・嘔吐物は密閉して廃棄する・汚れた衣服などは塩素系薬剤で消毒する」など、徹底して二次感染を防ぐ構えが必要です。

 

経口感染と接触感染両方に気を付けるのは大変な事ですが、何とかここはがんばってやりくりしてゆきましょう。

 

以上。感染性胃腸炎の話しでした。

 

感染性胃腸炎は、予防接種や特効薬がなく対策がとても難しい疾患です。

 

現状では予防に重きを置くしかありませんので、今日の記事を参考にして頂いて、これからの流行期に備えてご自分なりの対策を考えておかれてくださいね。

まとめ

*ウイルス性胃腸炎は、ロタウイルスとノロウイルスが代表。

*ロタウイルスは主に乳幼児が発症する。

*ノロウイルスは広い世代が発症し毎年流行している。

*感染性胃腸炎は下痢や嘔吐が主体で、脱水症状対策が最も重要。

*感染性胃腸炎は、薬で下痢や嘔吐を止めるとかえって回復が遅くなりやすい。

*学校が公欠扱いになるかはこちらから確認を。「インフルエンザの出席停止期間!他にはどんな疾患が対象!?」

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