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ここしばらくは肺炎に関する記事を続けて書いておりますが、今回紹介する疾患も肺の病気ですからぜひ知っておいてください。

 

「咳喘息(せきぜんそく)」

 

という近年増加中のアレルギー疾患です。ちょうど「喘息(ぜんそく)」と「肺炎」の中間に位置するような紛らわしい疾患です。

 

私も過去に罹患した経験がありますが、完治するまでに3か月程度を要し、非常にきつかったという印象が残っています。

 

これからの季節、風邪や花粉症に関連して必ず増加してくる疾患ですのでぜひ覚えておきましょう。今回は、その「咳喘息」についての話です。

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咳喘息

咳喘息は、風邪や肺炎のように細菌やウイルスによって起こるのではなく、何らかの刺激によって気管支が炎症を起こす事で、「喘息」と同じような原理で発症します。

 

ただし咳喘息は、喘息のように発作的な呼吸症状がないので、検査をしても特段何も異常が見つからないという事も少なくありません。

 

なので、診断がつくまでに非常に時間を要したり、クリニックを二転三転してようやく診断が下るというケースが圧倒的に多いですね。

 

風邪の後にそのまま咳喘息に移行する場合も多いので、「風邪をこじらせたかな」と悩んだり「花粉症かな」と考えたり、なかなか判断に困る疾患とも言えます。

 

 

咳喘息の症状

咳喘息の症状は、「喘鳴(ぜんめい)を伴わない空咳(からぜき)」が主たる症状です。ちなみに喘鳴とは、「ゼーゼー音がする呼吸困難状態」を指します。

 

咳喘息は、特に就寝時など「体を横に倒す姿勢で発作が起こりやすい」傾向にありますが、これは体を横にすると自律神経の機能が低下する為だと考えられます。

 

また、いったん咳の発作が出だすとかなりしつこく乾いた咳が続くのも特徴です。この点は「マイコプラズマ肺炎」とよく似ているので鑑別が必要ですね。

 

咳喘息では、「通常の喘息」のように喘鳴を伴う呼吸困難は見られません。また、通常の「肺炎」のように発熱や全身衰弱などの全身症状も見られません。

 

ひたすら乾いた咳が約8週間以上に渡って持続し、時には「睡眠障害」や「肩の筋肉痛」など、二次的な症状に悩まされる場合もあります。

咳喘息の治療

通常の風邪薬や咳止め(市販薬を含む)や抗生物質などは「ほとんど無効」です。

 

そこで肝となるのは、「気管支を拡げる・気道の過敏状態を鎮める・炎症を抑える」対症療法です。よって、それぞれに対応できる薬を処方してもらう必要があります。

 

「気管支拡張剤・抗アレルギー薬・吸入ステロイド」

 

などがその対象となるでしょう。なお、ステロイドと聞くと副作用を心配される方も多いのですが、ひとくちにステロイドと言っても薬の強さには千差万別あります。

 

ステロイドだからすべてにおいて副作用が強烈だとは決めつけない事が大事です。

 

短期間で症状を改善させるためにはステロイドも上手に活用すべきなのです。ちゃんと治療を続ければ、おおよそ1~2週間ほどで改善へと至ります。

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咳喘息の予防

風邪を引いたらこじらせないように早期に完治させましょう。

 

風邪の早期治癒には「睡眠・少食・保温」が早く治すコツです。また、濡れマスク等を利用して喉が乾燥しないようにすることも忘れずに。

 

普段から「エアコンの掃除・布団やじゅうたんの清掃・こまめな換気」など、ハウスダストなどのアレルゲンを軽減させる習慣もつけておきましょう。

 

それから、重ね着をし過ぎたり部屋を暖め過ぎたりすると咳の発作が出やすくなりますので、「薄着の習慣を身に着ける事」や「暖房器具に頼り過ぎない」事も大事です。

 

そういう意味では、よく冬に行われる「乾布摩擦」などは大変理に叶っているとも言えますね。

 

以上。咳喘息について話しました。

 

咳喘息は呼吸困難のような酷い状態にはなりませんが、一旦出だすとなかなか咳が止まりませんので、会議の場や人と接する時などは大変気を使うものです。

 

社会生活に支障を起こさない為にも、日頃から咳喘息に罹患しないような注意と、罹患した際の早期の治し方について意識を高めておきましょう。

まとめ

*咳喘息は、細菌やウイルスによるものではなくアレルギー性の疾患。

*咳喘息の症状は、タンや息苦しさを伴わないしつこい空咳が続くこと。

*咳喘息は、通常8週間以上継続する場合が多い。

*咳喘息には、通常の風邪薬や咳止めや抗生物質などは無効。

*咳喘息の予防には、風邪の早期改善、アレルゲンの除去、寒冷への適応が大事。

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