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風邪はほとんどの種類が「ウイルス性」であるという事は、当サイトの読者の皆様はご存じではないかと思います。

 

その為、基本的な事として「風邪に抗生物質は無効である」という事は再三お話している通りですが、中には抗生物質が効く「細菌性の風邪」も少数は存在します。

 

「溶連菌感染症」

 

という疾患がまさにそうです。

 

強い「喉の痛み」を引き起こす疾患で、小児の重症例では内臓の後遺症を遺したり、大人の重症例では亡くなる方も見られたりと、決して油断のできない疾患です。

 

私も成人してから罹患した事がありますが、とにかく喉の痛みが辛かったのが記憶に残っていますね。

 

また、後遺症を残すと大変だからと、薬の服用指導を徹底された事も覚えています。今回は、そんな「溶連菌感染症」の話です。

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溶連菌感染症

溶連菌という細菌は正式には「溶血性連鎖球菌」と呼ばれており、この細菌に感染して起こる病気が「溶連菌感染症」です。

 

溶連菌は害の少ないものから強いものまで多様な種類がありますが、特に小児で問題となりやすいのが、強い喉の炎症を引き起こす事が多い

 

「A群溶連菌」

 

です。感染しても無症状の場合もありますが、一旦感染が本格化すると、非常に重症化しやすいことでも知られた細菌です。

 

溶連菌感染症は子どもの病気という印象がありますが、私のように大人になって発症する場合もあるので油断は出来ませんよ。また、成人の感染ではごくまれに

 

「劇症型A群溶連菌感染症(通称:人食いバクテリア)」

 

という非常に重篤な状態となるケースがあります。

 

これは大人の感染で多いのですが、通常の溶連菌感染症にプラスして「腕や足の発赤・腫脹・痛み・壊死」などを伴う状態で、放っておくと

 

「最短24時間で死に至る」

 

非常に怖い疾患です。なぜ一部の人でこのような重篤な状態になるのかは解明されていませんが、とにかく、上記のような症状が見られたらただちに医師の診察を仰ぎましょう。

 

 

溶連菌感染症の症状

「A群溶連菌」が引き起こすのは主に咽頭炎や扁桃炎です。つまり「のどの痛み」ですね。

 

中でも子どもに多い「急性咽頭炎」は、通常の風邪よりも熱が高くて強い喉の痛みを伴うのが特徴です。扁桃腺は赤く腫れ上がり、膿が溜まって非常に痛みます。

 

また、「首や胸の発疹・苺舌(舌にブツブツが出来る)・舌の皮が剥がれる」などの症状が出る事もあり、さらに「急性糸球体腎炎」や「リウマチ熱」などの後遺症を残す事もあります。

 

その為、最後までしっかりと抗生物質の服用を続けなければなりません。

 

一般に、小児よりも成人での発症の方が症状が酷くなりがちで、上記の様に重症例では亡くなるケースも報告されていますので、単なる風邪だと侮ってはいけませんよ。

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溶連菌感染症の治療

溶連菌感染症は細菌性の風邪なので、治療には「抗生物質が有効」です。「ペニシリン系・マクロライド系・セフェム系」などがよく処方されます。

 

通常は2~3日で喉の痛みが軽減し熱も下がります。ただし完全に治すためには「7日~10日程は薬を服用する」必要があります。仮に症状が良くなってきたとしても

 

「絶対に勝手に服用を止めてはいけません」

 

再び溶連菌が増殖して、急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こすことがあるからです。医師に指示された用法や容量を最後までしっかりと守りましょう。

 

発症から3~4週間後に腎臓への後遺症が無い事を「尿検査」で確認できたら、やっとそこで治療は終了となります。

溶連菌感染症の予防

通常の風邪予防と同じ対策となります。人が多く集まる場所ではマスクを着用し、帰宅したら手洗いやうがい(鼻うがい)を徹底しましょう。

 

溶連菌感染症に罹患した家族がいる場合は、同じコップや食器の使用を避け、なるだけ細菌が部屋にこもらないように換気をこまめに行ってください。

 

「風邪のひきはじめ対策!予防から治し方までの総まとめ!!」

 

以上。後遺症のリスクがある要注意疾患の溶連菌感染症の話しでした。

 

何度も言いますが、強い喉の痛みや発熱は抗生物質ですぐに改善しますが、落ち着いたからと言って勝手に服用を止めてはいけませんよ。

 

溶連菌感染症では、後遺症予防の為にも最後までしっかりとお薬の服用を続ける事が大事になるのです。

まとめ

*溶連菌感染症は、A群溶連菌という細菌感染によって発症する。

*溶連菌感染症は、強い喉の痛み、高熱、苺のような舌が特徴。

*溶連菌感染症は、抗生物質服用により数日で改善する。

*ただし溶連菌感染症完治の為には、7日~10日程は抗生物質を飲み続ける必要がある。

*溶連菌感染症は、治療不十分だと腎臓などに後遺症を残す事がある。

*成人の感染では、ごくまれに「劇症型溶連菌感染症(人食いバクテリア)」に移行する事があるので最大限の注意を。

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