242c01180623cf4a339c44217c729503_m
病気の中には日本人医師の名前が冠されたものが多数あり、今回紹介する疾患もその1つです。

 

「川崎病(かわさきびょう)」

 

川崎病は非常に珍しい疾患で、主に乳幼児が罹患する「全身の血管が炎症を起こす」疾患です。1976年に「川崎富作医師」によって発見され命名されました。

 

私はこのサイトで出来る限り真実に則した話をしていますが、この川崎病、私の子どもが罹患した経験があります。それはもう、心中穏やかなものではありませんでした。

 

ほとんどの方は川崎病についてご存じないと思いますが、実は日本では年間1万人ほどの患者が生まれているそうです。

 

最悪亡くなる場合もあったり後遺症を残す事もある怖い疾患ですから、子を持つ親ならば絶対に知っておいてほしい疾患の1つであります。

 

今回は、私たち親子も体験した「川崎病」の話です。

スポンサードリンク

川崎病

川崎病は、正式には「急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群」と呼ばれ、主に4歳以下の小児が罹患しやすく、男児に発症が多い傾向にある疾患です。

 

発症原因は不明で、「遺伝子説・ウイルス説・細菌説・ダイオキシン説」など様々な因子が考えられていますが、詳細はいまだに判明していません。

 

その為予防の措置を講ずる事が難しく、現状では早期発見による早期治療しか有効な手立てはありません。

 

川崎病は昔は致死率が高い病気だったのですが、現在では治療法の進歩によって致死率はかなり改善しています。

 

しかしながら、時に「心臓へ後遺症(冠動脈瘤)を残す」事もある為に、症状が落ち着いてからも小学校を卒業するまでは経過観察が必要となります。

 

私の子どもは幸い後遺症は残しませんでしたが、小学6年の最後の検診が終わるまでは針のむしろに座るような心持ちでした。

 

 

川崎病の症状

川崎病には「代表的な6つの症状」がありますが、たいてい最初は風邪のような症状から始まります。

 

よって、最初から川崎病である事を発見するのは非常に困難です。私の子どもの場合も医師が発見してくれた訳ではなく、私が「どうもおかしい」と感じて医師に掛け合ったのです。

 

そこで、「確かにおかしいね」という事になって総合病院を紹介してもらい、そこでようやく確定診断がついたという経緯がありました。

 

改めてこの時に、普段の子どもの風邪の様子を記録しておき、「何かいつもと違いはないか」という視点で看病する事の大切さを学んだのです。

川崎病の代表的な6つの症状

5日以上続く高熱

とにかく「熱が下がりません」。それも39度以上の「高熱が5日以上」続きます。解熱剤で一旦は下がるものの、すぐにまた戻ってくるという感じです。

 

全身の血管が炎症を起こしているのだから、熱が下がらないのも無理はありませんが、非常に見ていて可哀想でした。

唇や舌が赤くなる

唇や舌や口腔粘膜が赤く腫れて、いちごのようなぶつぶつ状態となります。通称「イチゴ舌」です。

 

ただ「溶連菌感染症」でも同じ現象が見られますので、区別がなかなか難しいところです。一概に「イチゴ舌=川崎病」とは決められないので、この症状だけでの判断は困難です。

目が充血する

「両方の目が充血」します。ただし、結膜炎のように目やにが出たりはしません。白目の部分がかなり赤くなりますので、比較的気付きやすい症状です。

全身の発疹

「全身に不規則な発疹」が多発します。「不定形発疹」と言って様々な形の発疹です。発疹は他の風邪等でも起こるので、素人では判定がとても難しいです。

指先が赤く腫れる

「手や足の指先が赤くパンパンに腫れ」あがります。

 

ブヨブヨというよりも、硬くパンパンに腫れる感じです。その後川崎病が快方に向かうと共に、その「指先の皮がむけ始める」のも特徴です。

リンパ節の腫れ

「首回りのリンパ節が腫れ」ます。まるで「おたふく風邪」のような感じです。これも見た目に分かりやすいので、気付きやすい症状だと思います。

 

以上6つの症状が川崎病の代表症状です。

 

全ての症状が必ず出揃うわけではありませんが、たいていは4~5つの特徴的症状が出てきますので、後は医師の判断にて川崎病の診断が下る事になります。

 

私の子どもの場合もそうでした。

スポンサードリンク

川崎病の治療

選択肢は多くありません。「免疫グロブリン製剤の大量投与」により、全身の血管の炎症改善を促します。

 

免疫グロブリンという物質は「血液製剤」の事で、非常に抗炎症効果に優れており、「川崎病では第1選択肢」として使用されています。

 

ただし特殊な薬ですから、予期せぬ副作用が出る可能性もあり、私たちの場合も実施前には同意書を書かされたものでした。

 

しかし、現時点ではこの治療法が最も優れている事には違いありませんので、苦渋の決断ではありましたがお願いする事になりました。

 

経過としては、治療開始後数日で熱は下がり始めます。

 

この間、当然入院治療ですからお母さんは泊まり込みになりますので、親族などの力も借りながら、共同作業で上手く看病と入院生活を乗り切らなければなりません。

 

私の子どもの場合、熱が下がってからも各症状の改善や検査結果の改善などに数日は費やし、結局10日程の入院だったと覚えています。一般的にもそれぐらいです。

 

治療の肝は、いかに心臓への後遺症である「冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)を残さないか」に尽きます。

 

冠動脈瘤を残すと、後年「狭心症」や「心筋梗塞」の原因となる事があるので絶対に避けたいところです。その為には早期に治療に着手する事が大事です。

 

リミットは「発症7日以内の治療開始」と言われています。

 

4~5日で熱が下がらない時は、上記に挙げたような症状がないかをチェックして、疑わしい症状がある場合には必ず医師へ相談してくださいね。

 

以上。川崎病の体験記を話しました。

 

今思えば懐かしい思い出なのですが、本当に当時は大変な心労を費やしました。

 

どうかあなたにはそのような思いをされない事を祈っています。しかし、事実としてこういう疾患があるという事は必ず知っておいて頂きたいと思います。

まとめ

*川崎病は、原因不明の全身性血管炎症病変。

*川崎病には6つの代表的な症状がある。

*川崎病だと最も気付きやすい症状は、5日以上続く高熱。

*その他の症状も、目の充血やリンパの腫れは素人でも気付きやすい。

*免疫グロブリン治療が功を奏しやすいが、入院治療の為に周りの協力が必要。

*川崎病治療の肝は、心臓に後遺症を残さないようにする事。

スポンサードリンク