今日の話は、a9e550023b356276d21164864121696a_m私自身苦い思い出ばかりの疾患です。

 

「急性中耳炎」

 

子どもを持つ親なら、たいていの方はよくご存知ではないでしょうか。

 

これ、罹患した経験がある方は分かると思いますが、とにかく痛いんですよ。半端じゃなく痛いです。

 

しかも私の場合、年少時は耳や鼻がとても弱かった為、かれこれ十数回は罹患しました。とにかく痛くて泣いてばかりでしたね。

 

親になった今でも、子どもが罹患すると自分の事のように痛みます。何度も罹患した経験がある方なら、かなり共感されるところではないでしょうか。

 

今日は、親なら絶対に知っておくべき疾患の1つ、「急性中耳炎」の話です。

スポンサードリンク

急性中耳炎

耳の構造は「外耳・中耳・内耳」から成りますが、その中の中耳腔に急性の炎症が起きる病態を、

 

「急性中耳炎」

 

と言います。幅広い年齢で発症しますが、多くは乳幼児から学童期に多発する疾患です。

 

原因は、鼻に存在するウイルスや細菌が、「耳管」という鼻と中耳を連絡する管を通じて耳に侵入し、急性の炎症を引き起こす事です。

 

風邪の後などに2次的に発症するケースが多いのですが、もともとアレルギー体質の子どもや鼻炎や喘息などの既往症を持っている子どもでは、風邪とは関係なく単独で発症する事もあります。

 

まさに私自身がその類でした。

スポンサードリンク

急性中耳炎の症状

とにかくひたすら「耳が痛い」です。また、しばしば「高熱」もよく伴います。

 

学童期に入ってくると何らか自覚症状を自分で訴える事が出来ますが、乳幼児は上手く症状を表現出来ない為に、ひどくむずがったり食欲が無くなったりします。

 

なかなか判断がつかない場合が多いですから、注意してよく観察する事が必要です。

 

本来は早期に気付いてあげられると良いのですが、たいていは、膿が破れて外へ流れてくる「耳漏(じろう)」を起こしてから初めて、「これは中耳炎かも」と気付くケースが多いですね。

 

通常の風邪での高熱の場合、ぐったりしてずっと寝ている場合がほとんどですが、急性中耳炎の場合は寝たくても痛みでなかなか寝付けません。

 

よって、発熱していてきついはずなのになぜか機嫌が悪く寝付かない。こんな時は急性中耳炎の可能性があります。

 

「しきりに耳に手をやっていないか」、「耳漏が起きていないか」などを、注意深く観察してあげてください。

スポンサードリンク

急性中耳炎の治療

抗生物質の内服治療が行われますが、効果が見られない場合やすでに炎症が悪化している場合は、

 

「鼓膜を切開して膿を排膿する」

 

外科的処置が行われます。が、切開するのは一瞬なのにこれがまた痛いんですよ。何度この目に遭ったことか。

 

ただし、排膿した後は嘘のように痛みが軽くなります。子どもながらにそれが分かっていたので、いつも何とかその痛みに耐えていた記憶が残っていますね。

 

なお、最近では麻酔をして切開時の痛みを軽減する場合も多いようです。また、鼓膜を切開しても再生能力は強いですから、切開による鼓膜の損傷は一時的なものです。

 

基本的に予後は良好ですが、痛みが引いたからと言って自己判断で通院を止めると、まれに「慢性中耳炎」や「滲出性中耳炎」に移行する恐れがあります。

 

これはまた後日紹介しますが、大変厄介な疾患ですので、必ず医師の指示通り最後までしっかりと治療に通ってください。

 

それから、耳の疾患と鼻の疾患は表裏一体です。

 

鼻の疾患を管理治療してゆくことも、中耳炎の治療や予防上とても大切であるという事をぜひ理解しておいて頂きたいと思います。

 

以上。急性中耳炎は日常にありふれた疾患です。

 

特に、子どもを持つ親としては遭遇する頻度が高い疾患ですから、必ず知っておきたい疾患の1つと言えるでしょう。よく勉強しておきたいものですね。

まとめ

*急性中耳炎は、耳の中耳に細菌などが感染して炎症を起こす病態。

*風邪の後に発症しやすいが、アレルギー等の既往があると単独でも発症する。

*強い耳の痛みと発熱が主たる症状。

*乳幼児は上手く症状を表現できないので、大人が気付いてあげる必要がある。

*抗生物質と切開治療で痛みは軽減するが、途中で治療を止めてはいけない。

スポンサードリンク