ある日、突然目の前がぐるぐる回転し、a07fbb6a5e3ec4350a2ce4eef3adecf3_m耳鳴りや難聴を伴ってまともに立っていられなくなってしまう。

 

「メニエール病」

 

圧倒的に女性に多い疾患です。

 

特に初めての発症では非常に症状が激しく、中には入院治療が必要になる方も居られるほどです。

 

更年期障害の一種とも考えられていますが、若い女性にも意外と多く、更年期とばかりは片づけられないようですね。

 

罹患すると日常生活に多大な影響が出る疾患ですので、今回の内容は、予防や早期の改善を目指す為にも女性の方にはよく学んでおいてもらいたい内容です。

 

今日は、そんな「メニエール病」の話です。

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メニエール病

耳の構造は、「外耳・中耳・内耳」から構成されるという事は再三ご紹介していますが、このうち内耳が、「内リンパ水腫」という状態に陥る事を「メニエール病」と言います。

 

要は、内耳のリンパ液が過剰に増えて水浸しのような環境となり、バランスや聴力を司る器官がダメージを受けてしまう状態です。

 

内耳には、聴力に関する細胞が集合した「蝸牛」、平衡バランス感覚を司る「三半規管や耳小骨」などが存在します。

 

蝸牛がダメージを受けたら「難聴主体」の症状となり、三半規管や耳小骨がダメージを受けたら「めまい主体」の症状となります。

 

また、両方がダメージを受けたら両方の症状が発現して大変激しい症状に苦しめられます。症状の程度は、水腫の状況がどれぐらい酷いかによって決まります。

 

いずれにしても、まともに立っていられるような状況ではありませんので、家事や仕事はいったんお休みして、直ちに専門医の診察を仰ぐ必要があります。

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メニエール病の症状

ぐるぐると回転性の「めまい」、または、ふらふらと動揺性の「めまい」症状を主体とし、時に難聴や耳鳴りや頭痛などを伴う事もあります。

 

めまいは数分から長くて数時間は継続し、落ち着きかけてもまた再度症状が出てくる事もあり、酷い方では数日間そういった状況が続く場合があります。

 

なお、ごく短時間のめまいや首の角度に伴って一瞬「クラッ」となるようなめまいは、厳密にはメニエール病ではなく、「良性頭位めまい症」という別の疾患である可能性が高いです。

 

通常は、メニエール病ほどの酷い状況にはなりません。予後も比較的良好です。

 

メニエール病も、「突発性難聴」と同じく原因はよく分かっていません。

 

しかし、ほぼ全ての患者が「強いストレス」の存在を訴え、睡眠障害や極度の疲労感などを訴える場合が多いですから、この疾患も「ストレスによる自律神経の乱れ」が原因としては強そうです。

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メニエール病の治療

内耳の圧力を軽減する為の「利尿剤」治療が主体となり、その他吐き気止めや頭痛薬など、対症療法も追加される場合があります。

 

通院が不可能なほど症状が酷い方では、入院して点滴治療などによる同様の処置が行われます。

 

なお突発性難聴の項でも話しましたが、この疾患で多く処方される「イソバイド」という利尿剤は、「ドロッ」とした非常に飲みにくい液体薬である場合が多いです。

 

なので、飲みにくい場合はジュース等で割って飲んでも良いと指導される場合がありますが、それはおすすめ出来ません。

 

出来るだけ原液のまま服用した方が薬効がありますので、何とか頑張って服用しましょう。なぜそうした方が良いかの理由は、「突発性難聴」の項をご覧ください。

 

また、難治性のメニエール病では、手術による治療法が選択される場合もあります。手術には2通りの方法が検討されます。

 

「内リンパ嚢解放術」は、リンパ液の貯留を防ぎ排出を促すための穴を開ける手術で、治癒率は60~70%程度と言われています。

 

「前庭神経切除術」では、めまいなどの平衡感覚を司る前庭神経を切除します。治癒率は90%以上と成績は良好のようです。

 

ただしこちらは難易度が高いので、かなり経験豊富な医師にお願いをするべきでしょう。

 

さて、通常の内服治療等の場合、概ね1週間程度で徐々にめまいや難聴が軽減し、ゆっくりと日常生活に戻れるようになります。

 

ただし、ふらつき感や疲労感はまだしばらく継続する傾向にあり、その後だいたい3~4週間ほどかけてようやく元の状態に戻ってくる方が多いです。

 

その後は、再発防止のためストレス管理や睡眠の確保など、出来る限り生活習慣を整える努力をしてゆきましょう。

 

以上。メニエール病は最初の治療が肝腎です。

 

1回罹患しただけで後は大丈夫な方と、何度も再発を繰り返す方の差は、最初の罹患時にどれだけちゃんと治療に向き合ったかで決まると思います。

 

自己判断で治療に向き合わず、必ず耳鼻科の先生の指示に従いましょう。それが、後々の自分の為にもなりますので。

まとめ

*メニエール病は、ある日突然めまいを起こして立ち上がれなくなる疾患。

*内耳のリンパ液が過剰に増えて水腫を起こし、聴力や平衡感覚の器官がダメージを受ける。

*最初の治療が肝腎。ちゃんと治しておかないと、再発を繰り返すリスクがある。

*治療だけで管理する事には限界もある。ストレス管理など生活習慣を見直してゆく事。

*薬は飲みにくいが、頑張って服用しよう。また難治性の方には、手術という選択肢もある。

*ツボは「H5とF5」。詳しくは「井穴刺絡!万病に効くツボ治療決定版!!」を参照。

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