風邪を引いた後などに、70f1a6552415138c09a5ed25d6606f4f_m鼻の奥から何か嫌な匂いがする事がありませんか。それは、

 

「急性副鼻腔炎」

 

かもしれません。

 

鼻の奥には、額や頬にかけて空洞が存在するのですが、この空洞に細菌などが感染して炎症を起こしてしまうのが「急性副鼻腔炎」です。

 

慢性化すると、厄介な「慢性副鼻腔炎(蓄膿症)」に移行する事もありますので、早期に改善させる為にも今日の内容をしっかりと頭に入れておきましょう。

 

今日は、「急性副鼻腔炎」の話です。

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副鼻腔炎

鼻の奥には、「前頭洞・篩骨洞・上顎洞・蝶形骨洞」などの「副鼻腔」と呼ばれる空間が存在します。この副鼻腔に、細菌等が感染して炎症を起こし膿が溜まるのが「副鼻腔炎」です。

 

通常は、炎症を起こして膿が溜まったとしても、副鼻腔から鼻へと自然に排出されやすい構造になっているのですが、感染が酷く炎症が長引いてしまうと、粘膜が腫脹してその排出路を塞いでしまうのです。

 

その結果、副鼻腔内に膿がどんどん溜まってゆき、あの独特の痛みと嫌な匂いがしてきます。

 

また、炎症が慢性化して溜まった膿によってますます腫脹が酷くなると、最後には「鼻茸」というポリープが出来てしまう事もあります。

 

そうなると、最悪の場合手術による治療が必要になるケースもありますので、大変気を付けたい疾患です。

 

なお、急性副鼻腔炎が慢性化した状態を「慢性副鼻腔炎」と言います。通称「蓄膿症」ですね。

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副鼻腔炎の症状

自覚症状は多岐に渡りますが、特に訴えが多い症状は「頭痛、額や頬の痛み、嗅覚障害、異臭、いびき、鼻づまり」などです。

 

その他、鼻が詰まって口呼吸になる事で口や喉が渇いてヒリヒリしたり、喉の異物感が強くなる等の症状が出る場合もあります。

 

また、口臭や鼻臭が強くなる事で対人ストレスになることも多く、周囲とのコミュニケーションにおいて多大な影響が出るという事も、この疾患の特徴と言えるかもしれません。

 

それに、常に頭が重くて集中力が欠如したり睡眠障害を来たしたりと、2次3次の副次症状に悩まされる方も多く、まさに踏んだり蹴ったりの疾患と言えるでしょう。

 

なお、鼻の疾患は耳の疾患と通じ合うという話を以前しましたが、鼻の不調は必然「中耳炎」等の耳の疾患にも悪い影響を及ぼします。

 

その点も必ず頭にいれておきましょうね。

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副鼻腔炎の治療

急性副鼻腔炎では、抗生物質や鎮痛消炎剤の内服治療が基本です。

 

なかなか厄介な疾患ですから、通常の風邪よりも服用期間が長くなる傾向にあります。しかし、慢性化させると後が大変厄介ですから、きちんと最後まで治療を放棄しないようにしましょう。

 

また、鼻水の吸引や薬剤の吸入治療などの副治療も、治す環境を整えるためには積極的に受けたいところです。

 

なお、不幸にして慢性化してしまった副鼻腔炎(慢性副鼻腔炎=蓄膿症)では、今までなかなか決め手となる治療法がありませんでした。

 

ところが最近、特殊な系統の抗生物質を少量ずつ長期間服用する事で改善する例が増えてきており、治療の選択肢が増えています。これは大変な朗報ですね。

 

なお、それらの治療を継続しても効果が見られない時は、炎症部分や鼻茸(ポリープ)を手術で切除する治療法の適用となる場合があります。

 

以前はメスによる切開が主流でしたが、こちらも近年は「内視鏡」による術式が普及しており、患者さんの苦痛も軽減されています。

 

なお余談ですが、水泳やサーフィンを実践している方において、「自然に鼻の疾患が治った」という声をよく聞きます。

 

察するに、勢いよく入ってくる水を鼻から思い切り出す習慣が身につく事で、自然と鼻の中が洗浄されて、粘膜が鍛えられるのではないのかと思います。

 

それが、鼻の疾患の改善に良い効果をもたらしているのではないでしょうか。ぜひ一考する価値があると思います。

 

鼻うがいについては、「鼻うがいの効果は絶大!本気で風邪を予防したい人はぜひ!!」に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

 

以上。副鼻腔炎の話でした。

 

この疾患は、自分にも周囲にも多大な影響が出る疾患ですから、早期に見つけて早期に治療に着手する事が大事です。

 

また予防の為には、普段から「鼻うがい・こまめに鼻をかむ・水泳を行う」など、鼻の洗浄や粘膜の強化に意識的に取り組んで行きたいものです。

まとめ

*急性副鼻腔炎は、副鼻腔に細菌感染等が起こり、急激に炎症が起きて膿が溜まる病態。

*慢性副鼻腔炎は、副鼻腔の炎症が長期にわたり継続し、鼻茸が出来る事で膿が排出されない病態。

*頭痛、顔面痛、鼻水、異臭、嗅覚障害など、様々な症状に悩まされる疾患。

*治療法がある程度確立されているので、最後までしっかりと継続して治しきること。

*普段から、鼻を洗浄したり粘膜を鍛えるような行動を取り入れたい。

*ツボは「H1とH6とF4」。詳しくは「井穴刺絡!万病に効くツボ治療決定版!!」を参照。

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