秋と春は「アレルギー」の出やすい季節です。ef4786f378a6073b569ba90666e917db_m

 

当院でも、例外なくアレルギーの患者さんが多数散見されますね。その中でも最も多いのが、

 

「アレルギー性鼻炎」

 

です。アレルギー性鼻炎は「季節性」と「通年性」に分けられ、季節性の代表が「花粉症」で、通年性の代表がこの疾患となります。

 

私はこの疾患に長年苦しめられてきましたので、同じ境遇の方の苦しみが大変よく理解できます。

 

今日は、私の実体験も含めてアレルギー性鼻炎の話してみたいと思います。

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アレルギー性鼻炎

アレルギーとは、生体の免疫機能が異物に対して過剰に反応する事を言います。その反応が「鼻」で起きるのが「アレルギー性鼻炎」です。

 

何に反応するかは人によって様々ですが、最も多い原因は「ハウスダスト」と言われています。

 

つまり、屋内の「ほこり・ダニ・ペット・カビ」などの「アレルゲン(アレルギーの原因物質)」によって、引き起こされるケースが多いのです。

 

事実、私もそうでした。

 

私の場合、血液検査で通常の3倍ほどの反応がハウスダストに出ましたから、病院の先生から、「君は相当家を綺麗にしないといつまでもアレルギーが続くよ」と念を押された事を、今でもよく覚えています。

 

ですから、花粉症のようにその季節だけ気をつければ良いというものではなく、屋内の環境や自分の体の体質を変えない限り、1年中いつでもアレルギー性鼻炎に苦しめられることになるのです。

 

私は小中高の時期が最も症状が酷かったので、学校生活などにも大変支障を来たしたものでした。

 

そのせいで勉強にも集中できず成績もあまり芳しくなく・・・というのは言い訳になりますから言うのは止めておきましょう。

アレルギー性鼻炎の症状

「サラサラした鼻水・しつこい鼻づまり・連続するくしゃみ」の3大症状が、基本的な症状です。

 

鼻水がサラサラしているのは、あくまでこの疾患は細菌やウイルス感染の類ではありませんので、黄色や緑などの色がついてネバネバした鼻水にはならないのです。

 

鼻づまりは、自律神経の「副交感神経」の作用です。

 

副交感神経の過剰興奮は、「血管を拡張してうっ血や充血」を引き起こします。その結果血管や鼻粘膜が膨張し、鼻の空気の通り道が狭くなるので鼻が詰まってくるのです。

 

副交感神経は免疫を発揮する為の大切な司令部なのですが、あまりに過剰に興奮すると、免疫の矛先が自分の細胞へと向かってしまう事があります。

 

それは、鼻炎だけでなくあらゆるアレルギーの原因でもあります。

 

連続するくしゃみなどはまさにその典型例で、通常くしゃみは多くても2~3回ですが、アレルギー性鼻炎の場合、数分の短い時間の間に数十回ものくしゃみが連発します。

 

副交感神経が異物を出そうと過剰に反応しているのですね。

 

このように、鼻水やくしゃみは人前であまり連発するのはマナー的にも良くありませんし、会話などにも集中できないので大変なストレスになります。

 

また、鼻づまりで口呼吸になる事で喉が乾燥してヒリヒリしたり、風邪をひきやすくなったりと、これも良い事がひとつもありません。

 

こういった苦しみがずっと続くのが、アレルギー性鼻炎の困ったところなのです。

 

私が学生の頃は、授業で下を向くとすぐ鼻水が垂れてきたり、くしゃみの為にティッシュが手放せなかったり、鼻づまりの為にいつも頭が重くて風邪をひきやすかったりと、さんざんな目に遭ってきました。

 

ですから、現在治療院に通ってくる子どもたちの中に、アレルギー性鼻炎の子が居たりすると、自分の事のようにその大変さが身に染みて分かるものです。

 

次章では、どうすればこの疾患を乗り越える、あるいは上手につきあってゆけるのか考えてみましょう。

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アレルギー性鼻炎の治療

メインとなるのは「内服治療」です。アレルギー反応を抑えるための薬を、内服薬か点鼻薬で投与する事になります。

 

予防薬などの軽いものから、症状を抑え込む強い薬まで種類は様々にあります。また、最近では漢方薬によって体質改善を目指しながら治療を行う、という取り組みを行っている耳鼻咽喉科も増えているようです。

 

いずれにしても、社会生活を営む以上は、ある程度薬の力を借りて上手に症状をコントロールしてゆく視点は、正直必要だと思います。

 

ただし薬に頼りきるのは考え物です。確かに、アレルギー反応を抑え込む事で症状は楽になります。

 

ただ、免疫力を抑え込んでしまう恐れが有ったり、口や鼻の粘膜がカラカラに乾いてしまうので常に水を含まないといけなかったり、点鼻薬を常用し過ぎて高血圧や薬剤性の鼻づまりが生じたりと、厄介な2次症状の合併に気を付けなければいけません。

 

ですから、薬はあくまで非常時に備えて最低限活用すべきであって、四六時中頼り切りになるという姿勢は極力控えたいものです。

 

そこで、自分で出来る予防策や改善策を次項で述べたいと思います。

 

なお、薬が効きにくい方、鼻づまりが酷い方、妊娠中で薬を飲めない方などには、「レーザー」で鼻の粘膜を焼く治療があります。

 

根本治療ではありませんが、かなり症状の軽減が期待できるようです。基本的に入院の必要はなく、保険適用で少ない痛みで出来るようですから、検討してみる価値があるのではないでしょうか。

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自分でできるアレルギー対策

まず手始めに、自分がどのようなアレルゲンに反応しやすいのか検査をするべきです。

 

血液検査で調べる事が出来ますので、まずはそこを知る事から始めましょう。そうする事で、何を改善したら良いかの判断がつくようになります。

 

私の場合は「ハウスダスト」でしたから、家の中を綺麗にしょうとか、布団の出し入れ時はマスクをしておこうとか、じゅうたんや敷物や空調をこまめに掃除しようとか、対策を練る事が可能でした。

 

次に、そのアレルゲンに出来る限り近づかない、あるいは近づく必要がある場合には事前に予防薬を飲むなど、事前対策を行いましょう。

 

いざ本番の症状が始まったら、強い薬を使わなければ効果が期待できませんから、それを避けるためにも、出来るだけアレルギーを起こす環境に居ないようにするのが大切です。

 

最後に、自分自身の体質を変える努力をしましょう。

 

これはなかなか簡単な事ではありませんが、「ストレス・運動不足・甘いものや炭水化物の摂り過ぎ」などはアレルギー体質を助長しやすいと言われています。

 

私の経験からもこれは正しいと思います。そこで、こういったものへの規制を強めてゆくことで、体質の改善を目指してゆきましょう。

 

また、漢方薬による体質改善を目指すのも良いでしょう。

 

小青龍湯に副作用はあるの!?鼻炎におすすめ~漢方編2~」に詳しく記事を書いていますので、どうぞご覧ください。

 

そうやって日々気を付けていると、ある日を境にコロッと体質が変わる事もありますので、一朝一夕で効果が出る訳ではないのですが、決して無駄な努力ではない事を信じて頑張りましょう。

 

なお、ある種の開き直りも肝要です。

 

「大人になれば勝手に治るさ」とか、「命を取られる訳ではないし」など、ある意味で今の状態を受け入れて、上手に付き合ってゆこうとする視点も大事です。

 

実際、私はそういう感じでいつも受け止めていました。事実、成人して結婚したぐらいからは、急速にアレルギー反応は軽減してゆきましたね。

 

「そのうち治るだろう」とあまりクヨクヨしなかったのと、環境が変わって自分の事よりも家族の事に意識が向きだした事で、何か自分の中で明らかに症状の出方が変わったことは間違いありません。

 

そういった、気の持ち方というのもかなり影響するのではないかと感じています。

 

以上。

 

アレルギーはどの症状であっても不快なものには違いないのですが、アレルギー体質の方は免疫力自体は強い方が多いので、結構長生きする方が多いという論文を読んだことがあります。

 

実はアレルギーの方は、細く長く生きられる可能性が強いというメリットもありますので、お互い長寿を謳歌できるように、上手にアレルギーと付き合ってゆくことにしましょう。

まとめ

*生体が異物に対して過剰反応する事をアレルギーと呼ぶ。鼻で起こるのがアレルギー性鼻炎。

*サラサラした鼻水、しつこい鼻づまり、連続するくしゃみが、代表的症状。

*薬を上手に使用する事が大事。ただし、副作用もあるので頼り切りは良くない。

*自分が何のアレルゲンに反応しやすいのか、一度検査で調べてみよう。

*アレルゲンを除去する、近づかない、あるいは近づくなら事前に対策を打つこと。

*ストレス、運動不足、糖質の摂り過ぎは、アレルギーを助長する可能性が。

*何かのタイミングで体質がコロッと変わる事もある。上手に付き合ってゆこう。

*ツボは「H5とF5」。詳しくは「井穴刺絡!万病に効くツボ治療決定版!!」を参照。

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