7bca479f4178971187dd849b01d462ca_m
小中学生の子を持つ親にとって憂鬱な季節の到来ですね。

 

冬は風邪に罹患しやすいですから、「学校連絡・病院への受診・会社との交渉・看病」など、親にとっても忙しくなりがちな季節ですね。

 

さて、そこで1つ気になる事がありますね。

 

「この欠席は出席停止扱いにしてもらえるのか」

 

学校を休むに際しては、これ親として非常に気になりませんか。

 

万が一「皆勤賞」狙いのお子さんや、「内申点」の為になるべく休みたくないお子さんを持つ場合、単なる欠席扱いにされてしまうと傷がついてしまいますからね。

 

また、例えばインフルエンザは当然「出席停止」扱いですが、他にはどんな疾患が対象となるのかもぜひ知っておきたいところではないでしょうか。

 

そこで今回は、「学校保健安全法」という法律に基いた正式に出席停止扱いにしてもらえる病気のリストを紹介します。

 

このリストの病気に該当する場合は「出席停止(公欠)」扱いとなりますから、基本的には学校を休ませても問題ありません。

 

ぜひ冷蔵庫にでも印刷して貼っておかれると良いのではないかと思います。

スポンサードリンク

学校保健安全法

学校は集団生活下にある場ですから、どうしても感染症などが流行しやすいですね。そこで、集団生活下における感染症の流行を防ぐための措置として、国により

 

「学校保健安全法」

 

とい制度が導入されています。学校保健安全法では、学校での感染症拡大等を防ぐために、該当する病気に罹患した生徒を「出席停止」にすることが出来ます。

 

出席停止とは、つまり「公欠扱い」になるという事ですね。この権限は「学校長」に与えられており、第19条によって規定されています。

 

また、流行の規模が大きい場合等には、学級や学校自体を「臨時休業」することも出来ます。この権限は「学校設置者」に与えられており、第20条によって規定されています。

 

このように、個々の判断は現場の責任者に任されているものの、対象の病気に罹患した場合には、学校を休むことが国によって公式に認められているのです。

 

次項からは、「学校感染症」に指定されている疾患を見てゆくことにしましょう。

第1種学校感染症

第1種は、わが国で罹患する可能性は極めて低いものの、罹患すると非常に重篤な状態に陥る疾患について規定されています。

 

「エボラ出血熱・クリミアコンゴ出血熱・痘瘡・南米出血熱・ペスト・マールブルグ病・ラッサ熱・急性灰白髄炎(ポリオ)・ジフテリア・重症急性呼吸器症候群(SARS)・鳥インフルエンザ」

 

以上が第1種に規定されている疾患です。この第1種感染症の出席停止基準は

 

「完全に治癒するまで」

 

と規定されています。つまり、おおかた治ったから登校しても良いというものではありません。完全に治してからじゃないと登校は不可という規定ですね。

 

なお第1種感染症の規定では、必ずしも罹患した生徒だけに適用されるとは限りません。

 

例えば罹患した生徒の兄弟や流行地を旅行した者など、状況や予防的観点などに応じて、出席停止扱い等の措置を講じることが出来ます。

スポンサードリンク

第2種 学校感染症

第2種は、よく見られる疾患でありながらも、放置すれば大流行を引き起こす疾患(主に飛沫感染主体)について規定されています。

 

「インフルエンザ・百日咳・麻疹(はしか)・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)・風疹(ふうしん)・水痘(みずぼうそう)・咽頭結膜熱(プール熱)・結核・髄膜炎菌性髄膜炎」

 

以上が第2種に規定されている疾患です。第2種の出席停止基準は

 

「各疾患によって個別に規定」

 

されています。ただし「伝染の恐れなし」と医師が認めた場合にはその限りではありません。以下、個別に紹介してゆきます。

インフルエンザ

発症後5日を経過し、熱が下がってから2日を経過するまで。

百日咳

特有の咳が出なくなるまで。あるいは5日間の適正な抗生物質治療が完結するまで。

麻疹(はしか)

熱が下がってから3日を経過するまで。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

耳下腺・顎下腺、あるいは舌下腺の腫脹が発現した後5日間を経過し、かつ全身状態が良好に回復するまで。

風疹(ふうしん)

紅い発疹が消失するまで。

水痘(みずぼうそう)

すべての発疹がかさぶたに変わるまで。

咽頭結膜熱(プール熱)

主要な症状が消えてから2日を経過するまで。

結核

医師により伝染の恐れがないと認められるまで。

髄膜炎菌性髄膜炎

医師により伝染の恐れがないと認められるまで。

 

なお第2種伝染病についても、罹患した生徒だけに適用されるとは限りません。

 

例えば罹患した生徒の兄弟や流行地を旅行した者などには、その状況や予防的観点などによって、出席停止扱い等の措置を講じることが出来ます。

スポンサードリンク

第3種 学校感染症

第3種は、飛沫感染主体ではないものの、放置すれば大流行を引き起こす疾患について規定されています。

 

「コレラ・細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌感染症(O-157)・腸チフス・パラチフス・流行性角結膜炎・急性出血性結膜炎」

 

および

 

「その他の感染症(溶連菌感染症・ウイルス性肝炎・手足口病・伝染性紅斑=リンゴ病・ヘルパンギーナ・マイコプラズマ感染症・流行性嘔吐下痢症・アタマジラミ・水いぼ・とびひ)」

 

以上が、第3種に規定されている疾患です。第3種の出席停止基準は以前は各疾患によって個別に規定されていましたが、現在では

 

「医師により伝染の恐れがないと認められるまで」

 

とされています。一応参考までに、分かる範囲で以前の基準を以下に記載しておきましょう。

腸管出血性大腸菌感染症(O-157)

症状が有る患者に限り、医師によって伝染の恐れがないと認められるまで。

流行性角結膜炎

医師により伝染の恐れがないと認められるまで。

急性出血性結膜炎

医師により伝染の恐れがないと認められるまで。

 

以下からの疾患は、第3種の中でも「その他の感染症」に分類されます。

 

その他の感染症については、一律に出席停止になるわけではなく、その時々の流行度や合併症の有無によって、「学校長や校医の判断により決定」がなされます。よって

 

「絶対に公欠扱いになるわけではありません」

 

ので、その点はよく協議されるようにしておいてください。

溶連菌感染症

抗生剤治療開始後、24時間を経過して全身状態が良くなるまで。

ウイルス性肝炎

A型肝炎のみ、肝機能が正常化するまで。

手足口病

急性期を過ぎ、治癒期に入って全身状態が良好になるまで。

伝染性紅斑(リンゴ病)

発疹の有無は問わず、全身状態が良好になるまで。

ヘルパンギーナ

急性期を過ぎ、治癒期に入って全身状態が良好になるまで。

マイコプラズマ感染症

急性期を過ぎ、全身状態が良好になるまで。

流行性嘔吐下痢症

下痢や嘔吐が止まり、全身状態が改善されるまで。

 

以上。出席停止と学校保健安全法の話でした。

 

たくさんの病名が出てきたので目を通すのが大変かとは思いますが、いざ子どもを休ませる場合には非常に役に立つリストです。

 

ぜひ、常に目の届く所に貼っておいて頂けると役に立つのではないかと思います。今回の記事があなたの参考になったらば幸いです。

まとめ

*出席停止扱いについての基準は、学校保健安全法によって規定されている。

*対象となる疾患は、学校感染症(第1種~第3種)というカテゴリーで規定されている。

*第1種は、極めて稀な疾患だが重篤な症状を呈するもの。

*第2種は、一般的に大流行しやすい疾患で飛沫感染主体のもの。

*第3種は、一般的に大流行しやすい疾患で飛沫感染主体ではないもの。

*第3種におけるその他の感染症は、医師や学校長の判断で決定が下される。

スポンサードリンク